4.《ネタバレ》 市川崑と市川雷蔵による、“W市川”作品。
原作は私自身も、とある縁のある島崎藤村で、ヒロインに藤村志保という、“W藤村”作品。
というわけで、W市川藤村作品(どうでもよい)。
被差別部落問題を正面から扱った作品で、重苦しいのがネックだが、社会派的作品として、社会に対する役割は十分に果たしていると言える作品である。
三國連太郎と市川雷蔵のツーショットを観られるのも、本作の見所の一つだ。
ドラマとして観ると、楽しめる内容ではない。
それよりむしろ、まだ被差別部落問題が色濃く残存していた時代に、その問題を少しでも解消していこうという監督の熱意が感じられるのが良い。