3.《ネタバレ》 40歳近い中年作家が16歳の女子学生とエッチして結婚しちゃう、ハイ、これは立派な淫行ですね(笑)。こんなお話しをチャールズ・ブロンソンとスーザン・ジョージの組み合わせで撮っちゃうというのがこれまた凄いです。なんせ小悪魔スーザン・ジョージですからねえ、当時20歳にはなっていたはずですけど16歳の女子高生でも無理はあまり感じられないコケティッシュさです。それを迎え撃つブロンソンは、髭の無いツルンとした風貌ですけどとても小説家には見えないというのは痛いです。でもおそらくブロンソンが主演したラブコメなんてこれだけでしょうから、貴重です。ふつうに撮ったらドロドロした感じになるプロットをライトなコメディに仕上げたのは、監督リチャード・ドナーの力量でしょうか。 物語の前半はロンドンで後半はNYが舞台になりますが、撮影監督が『ジョアンナ』も撮っているウォルター・ラサリーですからスゥインギング・ロンドンの雰囲気が良く出ています、とくに冒頭の女子高生たちが自転車で走るシーンは良かったですね。結末はちょっと予想外のビター・エンドだったんですけど、なんか爽やかな後味が残りました。