2.《ネタバレ》 う~ん、ゴビ砂漠に墜落した飛行機からパーツをチョイスして脱出用の
新しい飛行機を造り直すという中々奇抜な発想のストーリーだったんだけど、
いまいち真実味・危機感に欠けていたんじゃないかなって思う作品だった。
新しい飛行機をたかだか10人ばかりの素人達の手で造ることが仮に可能で
あったとしてもだ、どこに真実味が感じられなかったかというと、
彼等が結構ハキハキ精神的に元気だった点だ。砂漠の中を徒歩で横断して
生き延びる可能性に賭ける為1人で勝手に墜落現場から出ていった男を、「これ
以上仲間を死なせるわけにはいかない」とか正義感ぶっておせっかいにも追いかけて
連れ戻そうとしたり(貴重な命の水は限られてるのに、どう考えてもありえないだろ。
連れ戻しに行くだけでもどれだけ水と体力を消費すると思ってるんだ。。。。)、
笑顔でニコニコして音楽聴きながらダンスしたり(まぁ、飛行機が完成に近づくに
つれて希望も沸いてきたんだろうけどw)ちょっと元気過ぎるんだよね。考えても
みなよ、気温40度いやそれ以上の地で1日水500mlだぞ?しかも照りつける太陽
乾燥地帯、笑顔の1つすら造るのにも恐ろしいエナジーと根気と努力がいると思うぞ。
それに、彼等、全然日焼けしてるようには見えなかった。あんなところに数日もいたら
皮膚がめくれ上がってズルむけてもおかしくないと思うのだが?それに唇の乾きが
中途半端、中には全然乾いていないっぽいのもいたし。 俺の中で唯一リアリティが
あって好感の持てた男はあのみんなから嫌われまくっていた眼鏡かけた金髪の設計士さん。
敵のド頭を迷うことなく拳銃で撃ち抜いたり、高慢な機長に毅然と意見したり、彼は
本当立派な勇気のあるリアリティを持った男だと思った。彼こそ唯一冷静沈着でクレバーな
男だったと思う。それに引き換えあのアホ船長は。。。。主役だかなんだかしらんが、
アホのくせにリーダーシップとりたがる傲慢人間程手におえないものはないと思ったよ。
馬鹿は馬鹿らしくヒッソリ労働力になってだけいればいいものを。。。