24.《ネタバレ》 『シティ・オブ・ゴッド』のメイレレス監督ならではのスラムの風景とかアフリカの人たちの描き方はやっぱり魅力的。ラスト近くの少年を飛行機に乗せるかどうかという、ギリギリの状況の「究極の選択」の重みも上映後にずしりと胸につっかえる。ただ、やっぱりサスペンス部分が惜しい。常にこちらの一歩手前で誰かが新事実を教えてくれるので、サスペンス感は薄い。妻の正体みたいな謎もあまり深まらないし、イギリス政府からも監視されてるはずなのにあっさりとケニアに戻れたり、国連支援組織の飛行機に乗れちゃったり。まあ、一番おかしいのは、あんなに重要なこと、なんで手紙に、それも手書き&署名付きで書いちゃうかなあ・・・という事件の根幹に関わる部分だったりします(原作がそうなのかもしれないけど、現代という時代設定を考えればあれはない)。というわけで、社会派スリラーとしての詰めの甘さが残念で、手ぶれカメラ演出もあまり効果的とはいえず、序盤のスラムの映像以外にはメイレレス監督の力量もあまり活かせていないなあというところ。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-24 22:44:16) |
23.《ネタバレ》 陰謀を描いたサスペンス部分はちょっと物足りない感じです。 ただ、原作については知りませんが、この映画に関していえばそこが本線ではない気がします。 くすぶっていた陰謀の影。それを追い続ける妻の行動。浮気への疑惑。そしてアフリカが抱える問題。 そういった目の前にある問題から目を逸らし、ずっと事なかれ主義だった男の、いわば贖罪のストーリーになっています。 そして、そんな彼の姿にアフリカから目を逸らしがちな私たちをシンクロさせているのかもしれません。 原題にあるように「庭いじり」や庭でのシーンが象徴的だったり複線があったりするのですが、邦題だけで観た場合ちょっと分かりづらいように思います。 【でこうさ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-18 21:29:52) |
22.《ネタバレ》 無力な主人公が強大な敵に立ち向かうというサスペンスなら、もう少し敵を強く描いてくれないと、無力な主人公が勝ち抜いていく驚きとか感動がありません。 敵(英国外務官僚&製薬会社)が行ったのは、妻を殺したのと、やんわりと主人公に圧力をかけたのと、ベルリンのNPOのパソコンを盗んだくらい。(最後に手遅れになってから主人公殺してるけど) 主人公がほんのすこし動けば、妻の残した情報は入手できる、ドイツのNPOの職員は無事生存していて事実を全て教えてくれる、敵側からはボロボロ裏切り者はでる。あげくが、肉体的には全く無力な主人公を捕らえても、警告だのなんだので殺しはしない。 なにか非常に動きが鈍いというか、徹底さにかけるというか、強い歯ごたえが全く無い「敵」だったので、迫力ありませんでした。 平成23年4月13日追記 どうも、妻の人物像に好感が持てなくて。考え方や自分が正しいと思うことを実行にうつすことが出来るのは素晴らしいと思うんだけれど、どうもあまりに自分の正しさへの信念の故にの、独善的な態度、あるいは「手段を選ばないこと」についていけなくて(確かに別の映画でも書いたとおり、人の命がかかってる場合には、目的が手段を正当化してもいいかとも思いますが) ぶっちゃけ、そういう人物像で描かれているため、夫を真に愛してたラブストーリーだと言われても、不自然さが先にたって。やはり、利用するために近づいて、結婚したと見るほうがどうしても自然だと思われ。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 13:49:55) (良:1票) |
21.働き蜂は女王蜂の為に働く。きっと自分もある人にとっては働き蜂であり、ある人にとっては女王蜂であり、その関係性からは社会の中で生きていく上では、絶対に抜け出せないような気がした。 そういった意味ではこの映画に出てきた女王蜂のような人たちを、手放しで批判は出来ないと思った。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 01:06:12) |
20.《ネタバレ》 夫が真相究明に乗り出した所から一気に面白くなり、そこに至るまでの前半の退屈さに観るのを投げ出してしまいそうなのを堪えた甲斐があったというものです。金儲けの為に人の命を屁とも思わぬ企業もさることながら、正義を装いつつ私利私欲で立ち回る政治家、役人というのはまともな神経では務まらない薄汚い生き物です。夫婦はあの世で再会する結末となりました。もし共に命があったとしてこの先添い遂げる事ができるのかと考えさせられました。 |
19.《ネタバレ》 大企業と政府高官により、弱者を踏み台にして巨大な利益が生まれる構図の事実を語り、またその不条理さを観る者に問いかける映画だということはわかりました。しか し、自分にはその事実・問いかけよりも「国連輸送機に緊急事態で子ども一人の命が救えるにも関わらず、例外は作ることはできないとして、関係者ではないことを理由に乗せることができない事実」そして「その雰囲気を察して一端搭乗した子ども自ら飛び降りた事実」の方がよっぽど考えさせられる事実でした。「命の尊さには例外はないのに」と、ナイロビ・スーダンの子どもの純真な瞳が強く問いかけているように思いました。 主人公とその妻を取り巻く出演者の関係が説明不足なところもあるし、妻が殺害された理由も抑え気味なこともあり、どうしても観る者にストーリの進行を意識させる、「気難しい映画」ではありますが、アフリカの自然の広大さと妻(レイチェルワイズ)の美しさ、それとテーマの重大さもあり、それなりに観応えのある映画でした。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-26 11:37:33) |
18.《ネタバレ》 先進国の後進国にたいする悪事を暴くためのサスペンスと思っていたけど、予想に反して大ラブストーリーを見た感覚でした。ラストで自分が殺されてしまうのが分かっているときのリアム・ニーソン、抵抗もせずに、これで妻と一緒になれると思って撃たれたんだろうなあと・・・。本筋とは違うところでうなりました。そこで本筋ですが、主人公たちがあれだけ危険な目にあいながら情報を発表しようと苦労していたのに、ラストで他の人があっけなく、その情報で悪事をあばくのはなんとも拍子抜けです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-21 06:56:12) |
17.映画はよかったんだけど、でも小説のほうがいいんだろうなー、と鑑賞直後に思ってしまいました。 【むーみん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-06 14:34:43) |
16.途中からだんだんと重くなっていってなんかドキュメンタリーな映像っぽくなってってどんどんと退屈になっていって。。。社会派サスペンスとしてはいいかもしんないし、映像の綺麗さはいいものがあったけどよく見れば無力の男が巨大な陰謀に立ち向かうっていう話にちょこちょこっと妻への愛情を脚色して作ったって感じがするんでそんなにも新鮮味を感じなかった。ただ報われないラストにはちと不満あり。ジョン・ル・カレってこんな小説書いてたんだ~っていうのに驚いた。 |
15.アフリカの表現方法がどっちつかずで中途半端はいなめない。もう少しはっきりさせたほうがいい作品になったような気がする。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-22 09:59:42) |
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14.アフリカの実情を教えてくれる映画が多いなかで、これは微妙に雰囲気でみせることに頼っており、中途半端な気がする。この邦題はいったいどこからついたのだろうか。 【俵星現場】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-05 00:24:52) |
13.《ネタバレ》 ラストを批判する人がいる。あれでは救われないではないかと。それはまずい。だって、映画だけ救われてどうする?というのが、あの映画の言いたいことなのだから。現実は救われていないのだ。という僕自身も、のうのうの日本に生きていて、過酷な現実の話だけを聞いて、どうする訳でもなく、思いをめぐらすことぐらいしかできていないのだが。この手の映画にはいつもこの種のジレンマがある。映画の話に限っていえば、主演の2人がとても素敵な空気をかもし出している。それがほんのわずかな救い。 |
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11.《ネタバレ》 貧困と製薬会社と裏社会という3つ(勝手に解釈)が割と分かりやすく描かれていた。ただ主人公の奥さんがたくさんの事を夫に告げずにいたことが、彼女の魅力を下げていたような気がする。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-19 18:23:15) |
10.《ネタバレ》 その1・日本語の題名がいただけない。ナイロビの蜂って、それはないでしょ!企業の名前に「蜂」が使われているだけで、作品のテーマに関係なし!原題の「実直な庭師」は主人公の苦悩を暗示していてよい! その2・主人公の妻は24歳という設定だが、レイチェル・ワイズはどんなに若作りしても無理!ちょっと醒めました。 【爆裂ダンゴ虫】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-12 01:11:43) |
9.《ネタバレ》 ひとつ分からないのは、ラスト、彼女の後を追うジャスティン。 彼女が命がけで追った大企業の不正を告発する為に立ち上がるのが、筋だろう。 今まで無難に生きて来たであろう彼が、彼女の志を受け継ぎ、 巨悪と戦い始める姿こそが、ラストシーンとなるべきではないか?。 それを従兄弟ハムに預けて、「彼女が、僕の家」と死を選んでしまっては、 「あなた、なんで、こっちに来てんのよ」と、向こうで彼女に怒られそうだ。 あるいは、武器と仲間を揃えて、襲撃団を返り討ちにするくらいしても良い。 【じょるる】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-09 22:55:36) |
8.《ネタバレ》 予告編を見て、政治物サスペンスを期待していましたが、内容は舞台がアフリカの架空の国ではなく、ケニアという実名で、テーマも製薬会社の陰謀というリアルなものだったので、非常に重く、救いの無いものを感じました。鑑賞用としては全てに中途半端で、プロットも予告編を見れば、製薬会社による不正は予見できますし、暴走するテッサに振りまわされて、結局そのままドンデン返しも無く終了(ドンデン返しがなかったことがドンデン返しということなのでしょうか)。昨今のIT社会の中で、会社の不正を告発する手段は多々あるはずなのに、結局テッサは勝ち目の無い正面突破でむざむざ消されてしまいました。穿った見方をすれば、現実のテッサはもっと賢く、この映画を作ることで、企業やケニヤ政府の不正に挑戦したのか、とも思えます。ニューマニズムとは大いなる自己矛盾をはらんでいます。アフリカの国々が工業発展を遂げ、人々が皆貧困から抜け出して長寿国となれば、ただでさえ高騰しているエネルギーや穀物価格はさらに暴騰し、人口は加速度的に増加することになります。 【キムリン】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-11-26 13:49:18) |
7.とても重かった。自分も彼女と死別しているので感情移入してしまった。製薬会社、勝手に治験ってのは良かったけど、アフリカって舞台がいまいちなのと、簡単に殺しすぎなのではと思った。主人公が凄い優しそう。奥さんはヒステリーなフェミニストって感じ。グリーンピースとかにたくさんいそう。 【ken】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-17 16:01:27) |
6.《ネタバレ》 アフリカの厳しい現実を多少なりとも見せ付けられ、現状を受け入れ前向きに強く生きていこうとする子供達には特に心が痛む。先進国による搾取、不正というテーマは重い。最後の旦那の心境はよく理解できるが、それにしてもテッサは直球すぎるなぁ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-27 04:00:41) |
【mimi】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-19 20:39:06) |