1. 悪いけど、オリジナルと比較するのはクルーゾー監督に失礼ってもんだろう。フリードキンの何としても52年版を超えようと意気込んだその志は評価するが、いくら何でも無茶というもの。身の程を知れってな感じ。ニトロ運搬にピタッと照準を絞り出色のサスペンスを生んだ前作との違いを出そうと意識するあまり、妙な吊り橋とか地元のゲリラ襲撃とか枝葉付け過ぎだっつーの!!音楽をタンジェリン・ドリームってのも…センスも悪いってかダサい。何か音が軽々しいんだよぉ!ロイ・シャイダーが一人生き残る結末は皮肉を利かせたつもりだろうが、前作のアッと驚くどんでん返しには遠く及ばず。52年版を知らないヒトが観たらそこそこ面白いと思うかも知れないが、生憎こちとらクルーゾー版の全シーンを諳んじるくらい観たクチだからねぇ…。「ボクの考えた『恐怖の報酬』フリードキン版」にゃ6点程度が分相応じゃ?