1.《ネタバレ》 恋に狂った男の顛末を描きつつ、汚職にまみれた現代社会をも風刺した作品。
今から見れば“現代人”という言葉の用い方が、逆にハッとさせられた。
お役人の汚職は、おそらく現在も陰で平然と行われているだろうし、無くなりはしない。
だけど、本作のように、問題提起することは大切だ。
利己的な人間が渦巻く現代社会において、信じられる物。
それは、本作で描かれた、「愛する人への一途な想い」だけなのかもしれない。
現代にも通ずる話で、決して色褪せない内容。
むしろ、腐りきった現代社会は、今も変わらず、進歩もしていないということか。