6.《ネタバレ》 なぜ荒野の決闘って邦題にしたのか?いとしのクレメンタインの方が内容に合ってるのに。
銀の首飾りの伏線、危なっかしい床屋の椅子、街の平和を脅かす酔っ払いインディアン、保安官になって名前を聞かれてからの「アープ…ワイアット・アープ」007=ボンドの名乗り並みに痺れる。
盗まれた一万頭の牛探しは、彼らの財産でもあり弟の仇だ。容疑者はクラントン一家だと目星は付いてて、証拠らしきものも掴んでいる。酒場では歌にされて馬鹿にされるのに、牛は追わない探さない。緊張感が解ける。
ドク登場→劇団の公演中止の理由→クレメンタイン登場…牛泥棒との決闘は隅っこに追いやられる。
『私です…理髪師が…』の天丼と、二人を見送る誇らしげな理髪師。BTTF3にオマージュされたと思われるダンス。クレメンタインを誘うまでのマゴマゴした感じが微笑ましくて良い。
首飾りからドクの疑い→チワワの手術はドクが自分を取り戻す見せ場だ。無事成功して安堵の乾杯。良い流れなのにアッサリ助からないチワワ。
有名なOK牧場の決闘。西部劇や開拓史は勉強不足で、何故OK牧場の決闘が有名なのか、映画を見てもwikiを見ても解らなかった。そんなに、何度も映画化したくなるような、ドラマチックな決闘でも無いような??
アープ家は兄弟を、クラントンは息子たちを、ドクはチワワを、クレメンタインはドクを…復讐が終わり、みんなが大切な人を失って、町を去るアープ達。…あれ?牛は??
「雪よ〜岩よ〜」みんなが知ってる雪山賛歌、なぜ和訳の際に山の歌にしたのかな?…って思って後から調べたら、この歌、この映画に出てくるクレメンタインの歌じゃ無いんだな。
映画の原題は『My Darling Clementine』=『いとしのクレメンタイン』
歌のタイトルは『Oh, My Darling Clementine』=『あぁ、いとしのクレメンタイン』とでもなるだろうか。
この僅かな違い『Oh,』に表される悲劇の部分を、この映画ではチワワが被ったような、そんな印象を受けた。