1.《ネタバレ》 主人公のテソは優しいというより優柔不断。
ヤクザのファミリーは自己中心的で独善的。
主人公の彼女は6年も付き合っているのに、思いやりが感じられず簡単に浮気。
コメディとはいえ、節操のない振る舞いには眉をひそめてしまいます。ラブコメであれドラマであれ、中心人物を100パーセントの気持ちで応援できるという土台は必要かもしれません。
唯一良かったのはヤクザの娘。少々乱暴ではあるが、思いやりがあって家族想い。顔も可愛い。彼女に好感が持てるので、最後までそれなりに楽しく見ることはできます。
肝心のストーリーはかなり大雑把です。特にラストにすすむにつれ適当な展開に拍車がかかります。タクシーで車を追っかけているかと思ったら、次のシーンでは結婚式に。いくらなんでも端折りすぎです。
その一方で、ヤクザの長男と学校の先生の恋愛という、どう考えても必要のないエピソードが放り込まれています。このエピソードも、先生に対する暴力がひどすぎて、全然笑えません。
冒頭のつかみは大変良いです。中盤くらいまでは、いったいどーなることかと見ていられるので、凄く面白いです。
問題はやはり後半でしょう。あまりに大雑把で適当なストーリー展開が残念です。バイオレンスとコメディのバランスも凄く悪かったように思います。
ドタバタにすれば良いってもんじゃありません。ドタバタ劇のなかにも、緻密な計算を入れて欲しいものです。