3.《ネタバレ》 手塚治虫氏の原作マンガを読んだことがないし、原作とはまるで違うノリのものになったと言われるモノクロのTVアニメもきちんと観たことがありません。なので手塚作品の映画化という点では評価しようがありません。けれど、少なくともヒーローのアトムが鉄腕で敵をやっつけまくるといった昔アニメのバカ単純さで収まってないことは確かですし、原作を知らない身としては、少年からロボットへと変わるいきさつは見物でした。原作を良く知るファンにとっては、きっといろいろ不満もあるかもしれませんが、知らない立場から見れば良質の映像化と思えます。原作を読んでみたくなりました。そういうきっかけになれば、制作されたことはプラスだと思います。少なくとも『ドラゴンボール』みたいなヒドイことになってないのは充分に評価価値があると思います。点数は「なかなか面白い」の7点には届かないものの、6点はかわいそうかな・・・という微妙なところ。