5.《ネタバレ》 TVシリーズを踏襲してはいるが、新たにシナリオを作り直した所に好感がもてます。
映像も背景(船団)やメカはかなり細かく綺麗に表現されてました。
シェリルのコンサートの演出も強化されていて、
学生素人のアクロバット飛行なんていらなかったんじゃないの?と思えるくらいでした
(これがないとアルトとシェリルの出会いはないわけですが)。
戦闘シーンも迫力を増し、おっさんの目ではついていけないほど動きも早かったです(笑)。
ただキャラ絵に関しては、TVの延長線上程度にしか見えず、
今回の主役でもあるシェリルも「これは!!」というほど綺麗なシーンはなかったです
(あえて言えば、グレイスが綺麗に描かれているシーンがありました(含笑))。
あと新シナリオは良かったのですが、尺の短さが気になるところ。
アルト、シェリル、ランカの三角関係が関係未満という感じで、
深く書かれるところまでいってない印象でした。
シェリルの孤独とやらをもう少し掘り下げてもらえたら、また印象が違ったかもしれません。
なぜシェリルがあれほど歌にこだわるのかも、見せて欲しかったです。
それでもラストの戦闘+歌は、TV版ラストを彷彿とさせる内容で、
それぞれのキャラに見せ場があり(あ…ルカはどうだったかな?)、
今回出てきた伏線や謎がほとんど解決してはいないけれども、
「このまま終わっても良いんじゃね?」と思えるくらい迫力はありました。
これで映画ならではの変化がもう少しあれば評価をあげても良いのですがね…。
蛇足ですが、副題のイツワリノウタヒメはピンときませんでした。
偽りというよりは疑惑のほうがしっくりくるような…。