2.《ネタバレ》 3D字幕版を鑑賞。
ラストなので、たまには吹替え版を見てみようかとも思ったが、やっぱり最後まで全部字幕版で統一することとした。
キレがあるアメリカ声優の方が自分には馴染んでいる。
比較はできないが、喋っている人の顔が頭に浮かばない方がいいかもしれない。
それほど高い評価にはしていないが、最終作としては悪くはない締め方をしたように感じられた。
何かを失って、初めて気付く大切な存在。
愛する人、相手をするのは大変な愛する子ども達、賑やかで騒々しい友達。
彼らと接することにより、何かを失うのかもしれないが、かけがえのない何かを得るということだろうか。
それは平凡でつまらないことなのかもしれないが、大人になるということはこういうことなのかもしれない。
周囲に対して壁を作り、人々から怖れられる“怪物”だったシュレックが、いつの間にか人々から愛される“家族のような存在”になっていったというのも、よくよく考えると面白い。
救われたのはフィオナではなくて、シュレックの方だったという言葉は観た者の心に刻まれるのではないか。
今回のリアルな世界にはアドベンチャーも何もなかったが、潔く清々しい幕切れとなった。
ドンキーももう一つの世界で家族を持てることを非常に喜んでいたのも印象に残っている。
また、シュレック、フィオナ、ドンキー、長靴ネコという個性的な各キャラクターが長年のシリーズを通して、一種のファミリーとして形成されたことも、このようなテーマを語ることができた要因といえるだろう。
爆笑できるようなシーンはあまりないが、随所に挿入されるミュージックのチョイスも悪くはなかった。