14.ダリオ・アルジェントは頓珍漢だ。イタ公らしく美的なセンスには見るべきものがあるが、話を論理的に語る能力はなくコメディセンスも変。見てるとこっちのアタマもおかしくなってくるような意識の混濁感がある。映画鑑賞は非日常感を味わうのが目的なのでそれこそが本作の最大の魅力だろう。しかしラストまで観ると細部はともかく大筋は意外にしっかり構築された物語だったりして却って驚かされたりする。伏線の貼り方も頓珍漢ならではの大胆さが小気味いい。但しゴブリンの音楽はあまりにチューブラーベルズのチープなまねっこにすぎてちょい情けない。………にしても怪奇大作戦「青い血の女」に影響されたような(まさかね)あの人形、なんで頭にあんなでかいゼンマイが入ってるのよ! 【皮マン】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-21 17:01:27) |
13.《ネタバレ》 『サスぺリア』の大ヒットにびっくりした東宝東和が、お蔵入りになっていた同じアルジェントの旧作を引っ張り出してきて無理矢理『PART2』に仕立てたという経緯はもうあまりにも有名。『サスぺリア』のようなオカルト要素は少なくて、伝統的なイタリアン・ジャーロをサイケデリック風味で再構築しましたって感じで、初めは未公開だったと言うのもまあしょうがなかったのかも。完全版は公開時にカットされたデヴィッド・ヘミングスと当時のアルジェントのかみさん(というか、アージアのお母ちゃん)ダリア・ニコルディとのラブコメ的なシークエンスを復活させてるみたいですけど、これはカットしたのは正解だったと思います(笑)。いちおうアルジェントはヒッチコックをイメージしたスリラーのつもりで撮ったみたいですけど、登場キャラが順番に消去されてゆくのだから、犯人は残ったあの人ってぼんやり観る主義の自分でもすぐ判るところはご愛敬。でも有名な機械仕掛けの人形がゴブリンのスコアに乗って迫ってくるシーンは、さすがにアルジェントの才気が迸っていましたね。その他にも随所に非凡なカットが散りばめられていて、まず映像ありきのビジュアル系映画と捉えた方がいいんじゃないでしょうか。あと犠牲者や犯人の死にざまのえぐいところは、『サスぺリア』なんて子供騙しと思えるほどです。この映画を観て勇気づけられて自作で真似した映画監督はうじゃうじゃいますしね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-21 22:35:47) |
12.辻褄は合っているようで微妙に説明不足だったり、かなり強引な点もあったりしますが、謎解きの過程で始終犯人の影がちらついて緊迫感があり、中弛みせずに話を引っぱってくれます(うーん……ですが正直、これは甘口の意見かとは思いますが)。「2」の方を薦められたのであえて1はすっ飛ばしてこちらを借りたのですが、大正解だったようですね。 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-08-26 21:52:22) |
11.トリックがよくできていると聞きますが、よーく考えるとそんなことはないと思います。しかし、イタリアンホラーの名作ではあると思います。あのメロディーと人形は、この映画を見たすべての子供の夢に出ますね。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-05 18:38:38) |
10.ミステリーとしてはありがちだけど、監督特有の演出センスが随所に光る佳作。特にカーテンの裏から突如現われるカラクリ人形の不気味さとインパクトは最高。マジで気味悪い。何で犯人がいちいちあんな人形を持ってきたのかは不明だけど、怖いからまあいいや(笑)。にしても、主人公のピアニストとは思えない、怖いもの知らずな行動力が凄すぎ。 【FSS】さん 6点(2004-06-01 16:31:58) |
9.1よりもはるかに面白かった。あのカラクリ人形、もっと登場させて欲しかったな・・・・・ |
8.犯人もわざわざ現場にて、子供の歌を流したりしなくてもいいのに・・。ありがたいことにヒントを与えていた。推理ものとかいうけど、アルジェントにとっては殺しの場面を見せたかっただけだと思う。 【VIEW-RE】さん 6点(2003-11-19 20:41:58) |
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7.《ネタバレ》 2~3年前、テレビで見た。ホラー映画のはずなのに恐くなくて、ところどころ笑える場面があったのでびっくりした。鏡に写った目とか子供の絵はぞっとした。イタリア人っておしゃれーって思う。服、カワイイ!女の人が玄関のとこでジャンってまわるシーンがキュートでした。あの主役の男の人、ニューシネマパラダイスのトトの成長後に似てませんか? |
6.《ネタバレ》 ネックレスで・・・・これを見た後 当時早朝新聞配達をしていた私めはマンションの最上階に上がるためにエレベーターに乗らなければいけないが・・・・・ほの暗い通路の中に浮かび上がるエレベーターが怖くて怖くてしばらく乗ることができなかった。 【だだくま】さん 6点(2003-10-22 08:47:23) |
5.《ネタバレ》 カラクリ人形には本気で「ビクッ」としてしまいました。 【ロカホリ】さん 6点(2003-10-09 22:40:56) |
4.D・アルジェントの作品って本来ホラーというよりサスペンスに分類されると思うんですが、あまりにも過激な残虐なシーンが多すぎるのでホラー扱いになっちゃているんだと思います。「ゾンビ」や「デモンズ」などの人間じゃないもの(サスペリア等の魔女ものはOK)を撮るとイマイチ実力が発揮されない感じがしますしね。 【眼力王】さん 6点(2003-06-15 14:57:48) |
3.「サスぺリア」よりは全然怖くないね。でも、プレデターさんと同じくあの人形はまじびびった。パッケージにもなってるし。いつものことながら、話は強引ですが、鏡や絵を使うあたりはなかなかのもの。つまらなくはなかったので6点。 【あろえりーな】さん 6点(2002-09-05 17:23:55) |
【i borg】さん 6点(2001-08-21 00:08:17) |
1.「サスペリア」の続編のようでいて、実は同じダリオ・アルジェント監督の旧作で、邦題は前作とは関係なく配給会社が大ヒット作に便乗して強引につけたもの。(昔はこのテがよくありました)でも殺しのテクニックはさすがに凄まじく、ガラスの破片でのダメ押しや、熱湯で顔をメチャメチャにしたり、轢殺しをモロに撮ったり、人形を小道具に使うあたりもなかなか巧妙にできている。しかしただそれだけの事で、犯人の殺人の動機に説得力がないし、アルジェントの洗練された美学というものが微塵も感じられない。やはり音響効果だけでは支持は得られないという事か? 【ドラえもん】さん 6点(2001-04-01 16:48:18) |