6.《ネタバレ》 なんだ、ありがちな殺人鬼ものか。と思いきや、まさかのモンスター映画。
最初の犠牲者がハンマーで殴られるシーンは結構衝撃的。首の角度がまじでやばい。
それに対し次の3人組はひどい。特に目玉が飛び出ちゃうシーン。悪趣味なうえ作り物感がすごい出ちゃって気分が萎えます。この辺から次第にローテンションに。唯一の殺人鬼が名も無き黒人チンピラと互角の戦いを繰り広げる上にやられそうになっちゃう。しかも車掌に助けられるというヘタレぶり。その助け方も拳銃でバーンって。それに血を吐いちゃったり、体にぶつぶつあったり、何の説明もないから『何か病気なん?』って心配になっちゃいます。
で、中盤以降少しホラー要素が元気を取り戻します。個人的にはビジネスホテルへの侵入なんか最高にドキドキします。この辺が一番怖かったような気がするんですけどね。
ストーリーは途中まで普通で良かったのですが、レオンが変になるのが唐突すぎ。しかも敵に捕まる前から変になっているし。それに合わせて彼女も急にヒステリックになるし。この辺の無理矢理な路線変更はうまくないです。ちょっとついていけません。
深夜の無機質な列車。食肉工場。深夜のプラットホームに廃駅。人気のないビジネスホテルなど、シチュエーションと舞台設定はどれも最高。これだけホラーに最適な舞台と雰囲気を準備したのに、いかんせん内容が追いついていない感じ。
ただ女刑事がグルだったってのは救いようが無いうえにちょっと意外だったので良かったです。
個人的にですが、この作品のバッドエンドは好きじゃないです。レオンが犠牲になって彼女が助かるとかならまだ許せたんですけどね。そもそもレオンが跡を継ぐ流れがよくわからんし、そうだとしても髪型までマホガニーと同じにしたのはもはや笑いを取りにいっているのだろうか。
そういや劇中でマホガニーに対し『フォレストガンプかよ』って黒人が言うシーンはちょっとウケました。