1.《ネタバレ》 いやはや、何と言いますか、これほど伏線を張らない脚本って久しぶりに観たって感じです。ミッキー・ロークは何故あんなに簡単に会場から出てゆくことができたの?警察はふつう釈放した主人公を尾行ぐらいするでしょ?ゴミ箱に隠したカネの詰まったバッグ、たぶん戻ってきたら消えているだろうなと誰でも思うだろうけど、ゴミ集積所で無傷で主人公が取り戻すなんて予想できますか?100ドルも出して譲らせた非売品の縫ぐるみ、これはさすがになんかあるよなと期待していたのに、単なる小道具だったなんて…書き出したらキリがありません。でも『カイジ』を彷彿させるというかパクった様な雰囲気は、緊迫感というか伏線がないので予想を裏切り続けてくれて、そんなに悪くないと思いますけどね。監督は昔で言うところのグルジア人で自作をリメイクしたそうですが、アメリカ国内が舞台設定だけど風景や登場人物のキャラがグルジアというか東欧っぽいのはそのせいですか。その登場キャラや大金を賭けるギャンブラーたちの素性、そもそも主催しているのはどういう組織なのかなど、観客に与える情報が最小限なのが私としては好みです。中でも登場シーンがほとんど同じセリフを繰り返し怒鳴っているだけだったマイケル・シャノンがツボでした。 最後に一言、「ジェイソン・ステイサム、ざまーみやがれ!」