2.《ネタバレ》 前半は徹底的にナニ中のあるあるネタで大変笑わせてもらいました。余りに下ネタなのでここでは直接的に書けませんが、ナニをアレされた後に女性からキスされると大変辛い件、ナニがアレになっている時にトイレに行くと男は非常に辛い件、女から「お尻に……」と言われて「マジ?」と思うと枕を下に敷いて欲しかっただけだった件には、心底「あるある!」と爆笑してしまいました。まあそれだけリアルな会話に拘っているのに、主演二人のベッドシーンで絶対にシーツが掛かっていることが一番作り物っぽかった点ですね、仕方ありませんが。
それだけに舞台がロスに移ってからの話は平凡なラブコメに終始しており残念でした。勿論、劇中でやり過ぎな程にメロドラマのシーンを流すので、最後はメロドラマらしくハッピーエンドになる展開は想像付きましたが、折角なら最後まで定石を破壊してラブコメをして欲しかったところです。それからベッドシーンとは真逆で全くリアルに見えなかったのが、彼らの職場風景ですね。ディランが全く某巨大企業からヘッドハンティングされるほど有能に見えないんだよなあ。敏腕コンサルタントという設定のジェイミーも同じく。
あとこれは私の感性の問題ですが、個人的に肉体関係があると絶対に情が出てしまう人間ですので、序盤の彼らの割り切った関係に全く感情移入出来なかった点もやや残念でした。
役者ではミラ・クニスが大阪のオバちゃんみたいな、はっちゃけ振りが大変良かったと思います。