4.最近、静かに流行りつつあるモキュメンタリーの手法をとったブラック・コメディ。ド田舎の町で開催されるミスコンの予選を描きながら、頭の中が空っぽの田舎者(つまりはステレオ・タイプ)のアメリカ人を痛烈に皮肉る。特に日系人に養子にされた白人少女という設定と拒食症(要するに精神障害)の前大会女王は痛烈。そして悪役(?)のデニス・リチャーズよりも、ヒロインのキルスティン・ダンストに最大公約数的なアメリカン・ティーンへの皮肉が込められてると思う(それにしても、今となってはオールスター・キャストだなぁ)。「猟奇的な彼女」を超える大勢の美少女の一斉嘔吐シーンなんて見せ場もあります。面白いのは、ミスコン自体への皮肉は余り感じられないこと。ま、滑稽なのはミスコンじゃなくて「人」ですけどね…、6点献上。