2.《ネタバレ》 ゾンビものは好きなのでとりあえず鑑賞。とは言え、駄作オーラ全開のタイトルに、期待は全くしていませんでした。
で、思っていたよりかは力作。というか意欲作。一風変わったゾンビ映画を、わりと真剣に作ってみた感じです。
ゴア描写もB級作品にしては力が入っています。
玩具、アパレル、精肉、民家、教会、様々な建物に侵入するのがちょっと面白い。どの場所においても惨劇の残り香を漂わせる風景が用意されていて、こんな映画にもイギリス人のきまじめさが反映されている気がします。
ただ、ゾンビものとしては結構中途半端な出来なのは否めません。
指を切り落とすデブ女ゾンビに捕まるシーンや、精肉店ゾンビなど、怖さを感じさせるインパクトはところどころにあり。ですがそういった恐怖演出的見所がすべて単発。ホラーとしてはやや失敗。
かと言って笑いのセンスが良いとは言い難く、コメディはすべり気味。
登場人物が悪い意味で馬鹿すぎるのもマイナス。
何をしたいのかわからないシーンが多いうえ、ミスや油断も多く、反撃のカタルシスなんてものは得られません。
また、ゆきさんの意見に同意見で、こーゆー映画だからこそマットやパトリック、バンクシーを殺すべきではなかった。
最初から最期まで突っ走る感じのノリは嫌いではないです。