1.《ネタバレ》 はぁ、モキュメンタリーも遂にここまで来たか…。(もちろんやり過ぎっていう悪い意味で) モキュメンタリーの信頼性の度合いとして、どこまでドキュメンタリーの様にリアリティがあるか、そして信憑性があるか、の2つだとぼくは考えます。そしてその成功例は99年の『ブレアウィッチ~』だけだと思っています。その理由に収められた映像が『あり得る』範囲であった事、そして観客に見せた映像(伏線を含めた)の『その先』を想像させる余地と余韻を与えた事(これが真の怖さ)が挙げられます。近年ではシリーズ化までしている『パラノーマル~』に至ってはこの『グレイヴ~』と同じで、モキュメンタリーで撮れば怖く見える、というだけでこの技法を使った『モキュメンタリー詐欺』だとも思える、これを観て一体誰がどこまで疑わずに(超常現象とはいえ)信用するのか?という範囲を広げ過ぎていると言えます。(ただ撮りたいっていう気持ちは良く分かりますケド)この『グレイヴ~』ですが、出だしこそワクワクするんですが、外への扉が何故か通路へ、から建物の構造が変化、夜が明けないとかね、もうリアルもクソも無くなるワケですよ。(怖くてイイんだけども)ニセ霊能者が『何か』に掴み上げられ、吹っ飛ばされる、壁から無数の手、血のバスタブから『何か』がザバーっ、でクルーの一人が掴まれて姿を消す、ってマジックかいな!そしてそして「バカにするな。」といい加減頭に来たのか、霊体(いや、実体だからゾンビ?)と取っ組み合う始末…。アリエナイだろ…。これ観ても視聴者は「ヤラセでしょ?」って思うわよ。これじゃたけしのTVタックル『超常現象バトル』の、チュパカブラが家畜襲うカメラ映像か、落ちてきた隕石から飛び出してきた宇宙人が人に飛びかかる映像とおんなじレベルでしょ?おほん、散々言いましたが、ぼくはこのジャンル好きだから点数は甘めに。映画だもんね、『え・い・が』。そしてこれ、『2』あるみたいですが、それならせめてこのファウンド・フッテージをどうやって手にいれたのか位ちゃんと説明して欲しいもんです。まさか昼間に忍び込んで…、とか言わないでね。