4.《ネタバレ》 ぜんっぜん面白い映画じゃないです、ヒドイ映画ということじゃありません。
観終わったあと「ふー」と疲労感のため息です。
いろんな観かたがあると思うけど、私がいちばん感心したのは
「ジュリア・ロバーツがついに室内演技合戦シリアス映画に馴染むようになった」てことです
たぶんほぼノーメイクで白髪も染めず、体もシェイプアップしてなくてあの笑顔も無し。
ぜんぜんキレイじゃないジュリア・ロバーツを映画で初めて見ました。彼女ももう50歳ちかいんですねぇ。父親役のサム・シェパードと妹の怪しい婚約者ダーモット・マローニーは昔、恋人役で共演してるんだよねーなどと感慨深いのでした。
メリル・ストリープは言わずもがなってかんじで、あれくらいできて当たり前と思うわけで。
バイオレットは3人も産んだのに母親よりもはるかに女の部分が勝ってる人なんだと思う。
自分より若い女に対して「あんたはもう年、ババア」とか言う人ってたいていそうです、彼女の場合プラス健康てこともあるんだと思う。
久しぶりに家族親族が集まったのはいいけどなんか余計にグチャグチャのカオス状態になって終わってしまいました、次に集う時はバイオレットの葬式だな、なんてラストで思った次第です。
そうなったら、なんとなくまた家族として数日間過ごすんでしょうね、その時はバーバラがバイオレットになってるかもしれません、これも受け継がれていくもののひとつなんでしょう。
キリキリと胃が痛くなるような罵倒の連続の中、カンバーバッチの弾き語りにしばし癒され
クリス・クーパーの「なんでそんな口の利き方をするんだ!」の一喝でスカっとさせていただきました、はい。
そして忘れちゃいけないジュリエット・ルイスの登場、アタマのネジが外れかかってるみたいなはすっぱな雰囲気は今も健在でした。なんだか話の内容とは違う部分に感動した映画でした。