1.《ネタバレ》 2011年の大阪府知事選挙を舞台にしたドキュメンタリで、7人の候補者のうち所謂「泡沫」の方の4人にスポットを当てた内容になっているのが特徴かな、と。かつ、その中でも主役っぽいのは例のマック○○という人なのでありまして、またその4人の他にも、その少し前にブッ飛んだ政見放送で話題になったT山さんとか、あと例の(手当り次第に出馬するコトで有名だった)H柴ナントカさん、等への取材も内容には含まれてます。ひと昔前とは言え、21世紀にもなったこの国の選挙の(決して美しくもない)姿・有様…てのを少~し垣間見るコトが出来る…という意味で、シンプルにかなり面白いドキュメンタリだったと思いました(+ワリかし、つくり手の思想とか主義とかを適当に排除できている、ごく「ニュートラル」な質感だった…とも思えますし)。
んで、あまりこの作品の内容そのモノ自体+(特に)ソコに対する個人的な見解、は述べる必要が無いかとは思うのですが、一点ダケ、やはりこーいう泡沫候補が何故に(勝ち目も無く)立候補するのか?という部分(⇒そーいうのも当然に作中には描き込まれてきます)については、とにかくタダ「一言言わせろ!」とか「こーいうコトを考えてるって人間が世の中には居るんだぞ!」てのを示す…だとか、政策実現とゆーよりは自己実現(・自己表現・自己顕示)の方が理由なのかな…と結果として思わされる様な方向性の作品ではありました。で、ソコに対する個人的な感想としては、まずソレはソレ(=自己実現)として、ゆーてまァそこそこ立派なコトでもあるかな、とは思いますし(+ソレをカネ掛けてでもやろうってんだから特に)、またソレは「政治活動」じゃあない…とゆーのとも実は全然違うかな、とも思うのですよね。なのでまた私としては、その実現の場としての選挙とゆーのを(あくまでソレは「副次的」なコトだとも思いつつ)社会として「保証」してゆくコトは必要だと思ってるのですし、また「当選の見込みがねーなら選挙に出るな!」なんてコトは(個人的には)微塵も考えてない…というトコロにはなるのですよね。
ただ、その上でもう一点ダケ…ソレでも結局、本来選挙に立候補すべきは「政策実現=他人の為のナニか(本質的には)」をやろうとしている人であって、翻って上記の様な「自分の為のナニか」をするのしか考えてない…なんて人は、少なくとも有権者としての我々としては(当然の如くに)相手にすべきではない、とも思ってるのですよ。で、また個人的にはその意味で、立候補する以上は当選するコトに少しでも現実味はあるのか=当選する為に必要で妥当な努力・積み重ね・(特に)組織化をしてきたか、という点において、ソレを「してない」って時点でモ~、その人がナニを言ってるかに関わらずソレは後者=自分の為に選挙に出てる人でしかない…とも考えて居るのです(「コッチは一人でやってんだぞ!」て、ソレはアンタの勝手でしょ?と)。結局、ホントに本気でソレをやろうとしてるのか+本気でソレをやろうとすればソレを実現出来るという人なのか、とゆーコトのみが、私におけるその判断基準なのですよね。だから、私は今後(未来永劫)赤坂さんに投票するコトはないかと思いました。以上。