6.《ネタバレ》 ホステルに続いて個人的に鑑賞2作目のイーライ・ロス作品となりましたが、これも良かったです
ゴア描写はどうかしてるレベルですし、原住民の子供に捕虜の脱糞を笑わせる等々、悪趣味も度が過ぎてます
本作では恐怖は半ばギャグ扱いになっています。登場人物がどれだけ酷い目に遭わされるのかを固唾をのんで待つのです
現地に降りてからボートに乗り込むまでの、全く言葉がわからない市の間を通り抜ける際の不安感を表現する異常な画ブレとか、
これからめっちゃ酷い目に遭うよこの人たちひえぇ~ってもう判っちゃうので、煽り方に笑ってしまいました
安全なところから他人の惨たらしい死にざまを楽しむという、業のようなエンターテインメントなので観ていて恥ずかしくなるのですが、
高尚な作風では叩かれかねない人喰いという案件も、かえって全編非常識なこの作品では大した事なく感じられますね
人喰い人種は生けるゾンビという、非現実的なオマージュもまあ、とくに問題ではないですし
エンドクレジットに飛び込むアレも、もうどうにでもしてという感じでまともに取り合う気にさせませんね
目くじら立てることなく酷いもの観ていられるのは、イーライ・ロスの見事な手腕なんだろうと思います
ジャスティンが最後に嘘をついたのは意外でしたが、報復心があったとしても自分の信念を曲げるまでには至らず、なによりあの助けてくれた少年を死なせたくなかったのでしょう