2.嵐で真っ二つに折れ、遭難したタンカー。嵐の中を海難救助に向かう沿岸警備隊の男。彼の身を案ずる、フィアンセの女性。それらの姿を並行して描いているのもユニークなら、それらがイマイチ噛み合わないままオハナシが進んでいっちゃうのも、ユニークと言えばユニークか。この三者がもっと巧みに絡み合えば、もっと盛り上がったのでは。
嵐の中、木の葉のように舞う救助艇。あわや海に落っこちそうになり何とか命拾い、というところでの「帽子を無くした!」なんていうセリフは遊び心があってイイんですけれどね。
遭難したタンカーの中でのさまざまなやりとりはドラマチックだし、クリス・パインのいかにも頼りない感じにも(本人がそのつもりで演じているのかどうか知らんけど、そう見える)ハラハラさせられますが、それでも全体的には、この大人しい印象。何なんでしょう。