8.《ネタバレ》 子供の頃テレビ放送で観て以来三十数年ぶりの鑑賞。ソル爺さんの食事シーンが凄く好きになりました。僕の知人が過去に食品製造関係の仕事をしていて、その人は飲み会などの付き合い以外、決して外食をしない人でしたし、コンビニやスパーの惣菜さえ利用せず、完全な自炊生活にこだわっていました。過去の職場で目にしてきた物がよほど強烈だったろうことが、詳しい話を聞かなくても分かる徹底したこだわりでした。今や、完全手料理にこだわっても、元々の野菜や肉の品質にさえ大きな「?」がつきまとう時代ですから、もうこの映画はほとんど今の時代を言い当てていると言えると僕は感じました。昔観ていたので、社会背景もオチも知っていましたが、今回観てみてホームというものの存在があまり示されず、わりと目隠し状態で展開されていたのだなぁと思いました。この社会背景が強烈に印象着いちゃうとオチは簡単に予想できそうですもんね。ところで、今回この映画を観終わって一番思ったのは「もしタルコフスキーがこの物語を撮ったら、どんなものになっただろう?」という強い興味でした。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-14 12:33:44) |
7.その昔、トータル・リコールという映画があって、曲がりなりにも秘密諜報員の活躍を描くのに、なんで主演がシュワやねん(顔が作り物っぽいので特撮に使いやすい、ってのはあったかも)、と思っちゃう訳ですが、この映画の主人公をC・ヘストンが(それも『黒い罠』なんかのヘストンではなく、あくまでマッチョなヘストンが)演じてるのに通じるものがありますね。殺人事件の捜査から、やがて巨大企業の真相に迫る刑事の役だけど、ヒーローどころか、見るからに労働者風で、何とも頼りない。そんなこともあって、超絶的に地味なSF作品に仕上がってるんですけれども、その一事が万事、洗練されていないところが、まさに本作の持ち味。実際、このキタナらしさ、閉塞感、人間だけが有り余っている世界観。未来を言い当てる可能性がもっとも高いSF作品のようにも思えます。そして、真相を暴く事が必ずしも幸せではないこと、何も解決する訳ではないこと。もはやすでに、すべてにおいて取り返しがつかず、すべてが狂ってしまっているのだから。という絶望感。とは言え、まあ、やっぱり地味な作品なんですけれども(笑)、 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-12 17:42:36) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 近未来SFモノ 人口増加・自然破壊・食糧難など当時としては相当ショッキングな内容だったでしょう 2022年の設定ですが、現在(2012年)の観点から観てもなかなか鋭い視点で描かれていますね 暴動鎮圧部隊が人をショベルカーですくって排除する場面など結構スゴイ 70年代の映画らしくかなりはしょった展開が、若干置いてけぼり感あり(苦笑)だけど コンパクトにまとまった良作だとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-09 08:32:13) |
5.《ネタバレ》 当時のSF映画のフトコロ事情ならば致し方ないのかもしれませんが、もう少し世界観の広さが欲しかった。世界観が、実に閉塞的で箱庭的。 面白い作品だけに、惜しい。 蛇足ですが、鑑賞後に主人公たちの食事シーンを思い出し、やたら空腹を感じたのは私だけでしょうか? そして蛇足・2。劇中、ソイレント・グリーンの配給日に「GREEN DAY」と貼ってありましたが…アレって、某バンド名と一緒ですねぇ…偶然ですか? ちょっとウケた。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-10 03:21:29) |
4.中学生ぐらいのときに初めて観ましたが、E・G・ロビンソンが安楽死するときの全周スクリーンに美しい風景が映される場面で、大阪万博で観たどっかのパビリオンの映画みたいだと思ったことを鮮烈に覚えています。この映画の時代設定は西暦2023年ですが、E・G・ロビンソンが演じるソルは、実は自分とほぼ同年代の生まれであることに再見して気がつきました。ちょっとブルーな気分です。彼はこの後すぐに亡くなりますが、この映画が101本目の出演作でした。101本も映画に出演する俳優は今後でてくるのでしょうか。映画の出来は落ちの強烈さの割にはグダグダなのですが、未来予測としては地球の気候が暑くなっているということだけは的中しています。現在は地球温暖化が深刻な問題ですが、70年代当時は逆に氷河期が来て人類が滅亡すると予想する学者が多かったのですよ。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-04 22:21:22) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 30年以上も前の作品ながら意外と古びてない内容が良かったです。美しい女性を「家具」と呼び、調べる人を「辞書」と呼んで不必要なら処分。考えてみれば結構感慨深い作品ですね(;^_^A) タイトルの「ソイレント・グリーン」は栄養食材で原料は・・・!! 思わず肉まんにダンボール入れる事件あったのを思い出しちゃいました・・・口に入ってしまうと分からないものなんでしょうか(><) 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-22 19:59:07) |
2.70年代っていうとちょうどローマ・クラブが「成長の限界」を唱えた時期でしたからね。この頃のSF映画にはそういう環境問題とか人口増加を取り扱ったものが多かった。一番印象的だったのは、ショベルカーで人がゴミみたいに持ち上げられて運ばれてくシーン。いやぁすごいなぁ。食料危機なのに人ばかり増えて、人の行動がすごく動物的に退化しちゃった。人の価値も相対的に低下しちゃった。とんでもない未来です。それから、大いなる自然が、映像でしか見られなくて、それを見て美しさに感動するチャールトン・ヘストン。これも印象深かった。あとはソイレントの原材料はなんと○○だった!というラストもなかなかスリリングでいいですね。前半から中盤にかけてぬるいのが少々残念だけど。 【あろえりーな】さん 6点(2004-09-11 02:05:55) |
1.劇中の映像による緑の美しい風景に見とれるも、衝撃のラストシーンでは 声も出ず。思うのは全米ライフル協会の会長のヘストンと、少しっか出て来ない 「ライフルマン」のチャックコナーズに 何か 因縁めいたモノを感じてしまいます。 【うみ坊主】さん 6点(2003-06-14 20:49:34) |