1.《ネタバレ》 0!それは飛ばしすぎた2をリセットするには良い口実だ。2も嫌いじゃないけど、あの駄菓子はなんともクドすぎた。
そんな訳でキングスマン誕生の物語へ。舞台は20世紀初頭!日本人にはいささか馴染みのない第一次世界大戦真っ只中。英国崩壊を狙う魔の手からあの体たらくのM…ではなくオーランド・オックスフォードことレイフ・ファインズが頑張るスパイ映画になっている。
というかこの映画レイフのレイフによるレイフの為の映画だ。
キングスマンらしい特徴的な刺客と、派手なアクション、そして独特のエグみがシリーズの味だったけれど、エグみは前作でやりすぎたせいなのかその点は思いの外控えめ。そして史実に基づくお話にしたために説明は多め、派手なアクションは物語から30分後にやっと拝めるスローな展開。そんな訳であのビシバシキレッキレの映画のはずが異様に上品で親切でちょっと「らしくない」印象。
だけどもアクションシーンも刺客もやはりキングスマン。この堂々たるラスプーチン!まさに怪僧!正直こいつがラスボスで良いくらいの圧倒的存在感。そしてコイツの戦闘スタイルはどっかで見たことある!そうだ!ネオジオの格ゲー・ワールドヒーローズのラスプーチンだ!クルクル回る姿はまさに俺たちがよく知るラスプーチンだ!・・・しかし、この映画の最も盛り上がる所はここ。
その後の展開は結構失速してしまう。息子の死というドラマを描かねばならない為に遠回り…まぁ立ち直りも早いけど。
そんな訳でアクションシーンはどれも一級品でラストバトルも見た事無いアングルのバトルが拝めたりと満足も出来るが、もうちょっとしまりと刺激のある作品にしてほしかったとも思ってしまう作品でした。
この調子で第二次大戦、冷戦と続いて行きそうなので次回も見て行きたいですね。