6.《ネタバレ》 主役のダニーは恋人と別れたばかりです。ヒロインのアンナには婚約者がいます。にも関わらず、『運命の人だ。』って、共感できるかいっ!って感じです。
それに、国民性の違いでしょうか、僕にはダニーがストーカーにしか見えないです。ですから、ダニーはともかくアンナの気持ちがラストに向けて、いったいどこでそこまで高ぶったのかが、いまいちピンとこないです。
ダニーに心を開いたときのアンナの表情というのが、大変に魅力的です。二人の夜を過ごして別れるシーン、駅でのラストシーン、大変良かったです。だからこそ、もうちょっとアンナがダニーに惹かれるわかりやすいエピソードや説得力のあるファクターがあれば、もっと共感を覚えた気がします。
また、今作の場合、恋敵のエリックに落ち度がないため、なんとなく後味の悪さの残るハッピーエンドになっちゃっているのもマイナスかもしれません。
その一方で、盲目のニーナ(ジェニファー・ティリー)とジーザス(誰かわからん)のエピソードは心の温かくなるものばかりで、見ていて幸せな気分になります。
充実したサイドストーリーに、映画の雰囲気を盛り上げる音楽、楽しい映画に仕上がっているのは間違いないんですが・・・。価値観のずれを感じる作品でゴザイマシタ。