1.ハイビジョンを駆使した、ってのが宣伝文句になってたが、その入れ子になってる画面にとうとう最後まで慣れなかった。本のイメージ、あるいは本の挿し絵のイメージなのか。それが横移動と拮抗するのかと思ってるとそうでもなく、けっきょく中の小さな画面を中心に見ることになって、あとはうるさく感じられた。技術がかえって世界を狭くしてしまう例。この人は本の映画よりも、絵巻物の映画を作るべき人だよね。横に長~いセットを作って。偉大なるシェイクスピアを扱っても、悪趣味志向が残っているのは嬉しい。小便の雨、本の上にドロッと落ちてくる何やら汚らしいもの、内臓好み。ミランダの結婚式のとこのミュージカルシーンは楽しめた。アフリカの結婚式から横移動で島になっちゃうとこなんかも嫌いじゃない。