1.ハリウッドのジェットコースター・ムービーに慣らされてきた私にとって,この淡々とした運びは,少々かったるく感じられたことは事実だが,遠い日々への追想をじわじわと広げられた感じで,妙に印象に残る作品となった。尾崎の熱心な聴き手ではなかった私にとって,有明コロシアムの熱狂やファンの入れ込みようは理解できないが,一夏の青春の一コマと考えれば納得できないこともないって感じか・・・。伊藤英明は今時珍しくきりっとした顔立ちで,昨年の大河ドラマにも出ていたが,いい味出していたようだし,高校生を演じるにはぎりぎりのところで厳しかったように思われた仲間由紀江も悪くないと思った。しかし,5万で2人,北海道から往復して,ダフ屋で尾崎のチケット買って・・・。いくら15年前でも無理っていうもんじゃないだろうか・・・。