4.さすが、2大スターが登場するシーンでは画面が引き締まります。これを「華」と呼ぶのか「オーラ」と呼ぶのかわかりませんが、見る者の第六感に働きかけてくるものがあります。その正体を科学的に解明できたとしたら、エンタメ界は激変することでしょう。
ただこの2人だけではなく、まったく頼りない米倉斉加年とか、意外に早く退場する草野大悟とか、なんとなく不気味な常田富士男とか、後々にも活躍する役者の若かりし頃を見れて楽しめました。
そして何より、岸田森がいい。こんなに殺気立ったイケメンだったのかと初めて気づきました。惜しむらくは、もっと憎々しい悪役として活躍してほしかったかなと。
ストーリーとしては、まあこんなもんでしょうという感じ。
それにしても、「座頭市」の舞台になる集落は常に無法地帯で殺伐としていて、善人ほど早々に消え、ロクでもない奴しか残りません。もちろんドラマの設定とは知りつつも、絶対住みたくないですね。