7.海辺の別荘を舞台に、17歳の少女のひと夏の体験を描いた作品。
海辺の別荘というと、ちょっと寂しいイメージがあるが、
洒落た雰囲気を前面に押し出した演出で、ヒロインの心理をそのまま表現したような
モノクロ映像の使い方が凝っている。彼女の繊細かつ複雑な心理描写がよく描かれていた。
少女役のジーナ・セバーグは小悪魔的な魅力があって、この作品のキャラにはハマリ役。
個人的には、最後までこのキャラを生かした展開にして欲しかったのだが、
原作が青春小説らしいので仕方がない。デボラ・カーはいかにも大人の女性といった感じで、
未熟なヒロインとの対比がうまく表現された形になっている。
デボラには思わずうっとりしてしまったが、プレイボーイのパパだけはどうしても許せなかった。