1.「追悼ドナルド・リチー」として企画されたミニ映画祭を通して公開から四半世紀たったタイミングにスクリーンで鑑賞することに。それもこれもジャンルを超えて発信し続けた映画評論家ドナルド・リチー氏のおかげ。
1999年が近未来だった頃に撮られたお話ということでその美術的造形が印象に残り、美術担当の人を追っかけてみたりもした。一方で音楽はそれとは反対に落ち着いた感じでまとめてあり、これは全編を通してのどかに流れる緑多き風景とマッチして心地よかった。ジャンルとしてはあまり観たことがない分野であり、あまり予備知識がこってりあったら避けて通ったかもしれない。
「涼しい風にふかれてうたた寝をしてしまったら、不思議な夢をみた。」みたいな感覚に陥ってみたい方、是非どうぞ。