3.《ネタバレ》 二枚目は何をやっても特だなあ!この映画におけるケイリー・グラントの姿、いちいち吐く台詞やら二人の女性への態度やらを見ているとそう思わずにはいられない。特に夫との仲がいまひとつ良くないリタ・ヘイワースに対するあの態度、普通ならあんな風にして、バケツに水を入れて髪の毛に思い切り吹っかける。それがリタ・ヘイワースほどの美女なら尚更のことである。羨ましいぞ!私にもやらせてくれ!リタ・ヘイワースのような美女を虐める。いやあ~美女が男に虐められるのはそれだけでもゾクゾクし、羨ましいたらない。しかし、あんなことをしても嫌われるどころか、むしろ逆に好かれるなんてくそーーー!ケイリー・グラントだから許されるのであって、私がやったらまず、嫌われて相手にもされないことだけは間違いない。二枚目って何をしても許してもらえて、良いなあ!ケイリー・グラントについてはこりゃあ、仕方ない。男から見てもやはりかっこ良いのだからどうしようもない。ハワード・ホークス監督の描くこの男臭い世界、空を飛ぶ飛行機、空中シーンの迫力などは流石であるが、ドラマとしての面白味やスリルなどはそれほど感じられないのが残念である。残念と言えばリタ・ヘイワースのあの悩ましい胸元ばかり気になってしまい、肝心な映画の内容についてはしばらくすると忘れてしまいそうなのと、どうせならもっと挑発的な姿で男たち、それは映画の中の男だけでなく、見ている私のようなスケベな男の心を掴んで離さないほどのものを見せて欲しかったのと、リタ・ヘイワースの悪女ぶりが見たかった。