3.《ネタバレ》 冒頭10分、頭を切り開かれた少年の脳には、吸収しきれなかった双子の片割れが入っていたシーンにまず度肝をぬかれますね。
脳の中で動く目。なるほど、これはさすがロメロ様。
ただその後は、わりとありきたりなサスペンスになってしまったのでしょうか。冒頭ほどの盛り上がりは見せきれず、ただ淡々と事務処理のごとく生産されていく犠牲者の方々に次第にこちらも慣れてしまった模様です。まさか関係者全員殺されちゃうとは思っていませんでしたけどね。
結局、幼少の頃主人公の脳にいた双子が埋葬されていたにもかかわらず、実体化することになり、最終的には主人公に成り代わろうとしていた解釈で正しいのか、正しくないのか、それすらもはっきりしないままラストを迎えることになり、これは原作読んだことのない自分には釈然としない結末になっちゃいました。
とにかく犠牲者が量産されていくに辺り、それなりに伏線などもきちんと処理されているため、面白いっちゃあ面白いわけですが、やっぱこういうサスペンスホラーって何よりもオチが大事なんじゃないでしょうかねえ。そういった意味では、やや残念な結果ではありました。