1.ボー・ウェルチと言えば、全世界67万人(推定、てか、勘)のシザーハンズファンは覚えておかなければならない名前である。何故なら、あの「シザーハンズ」の、一見ファンタジックでありながらどこか病的なものを漂わせるカラフルな街並みを創造したのは彼なのだから。という訳で、そんな彼の監督作なら、たとえローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァースに「ケバくて悪趣味」とこき下ろされても、ラズベリー賞を受賞したとしても、観なくちゃ駄目じゃん!つー事で、(恐る恐る)鑑賞・・・結論から言うと、そんなに酷くはないと思います。確かにあの色使いは好みが分かれる所だし(流石の僕も、あのド紫のカップケーキはゲッと思った)、ちょっとCGに頼りすぎかなーと思ったけど、あのギャグの雰囲気は、まるで往年の名作ギャグマンガ「マカロニほうれん荘」のようで(つまりキャットとモノ一号・二号がトシちゃんときんどーさんで、金魚がそうじ君、ラリーはクマ先生って所か。ま、30代以上の人しか分からないかもしれないけど)、なかなか楽しかったっすよ。贔屓目で見ると、ちょっと狂気入ってるエンタメ根性が、昔のディズニー映画(「メリー・ポピンズ」とか)を彷彿とさせないでもない・・・ってちょっと褒めすぎか。