1.「ガイジン」と「障害者」という、日本に於けるマイノリティ同士の恋愛を描く、外国人作家による日本語小説の映画化(芥川賞候補にもなった原作は未読。映画も「僕」の一人称で私小説風に語られます)。タイトルでも示されてる通り、物語は日本の排他性をテーマにしてるんだと思いますが、映画では余りその部分に踏み込んで行かず、「僕」が定食屋で勝手にナイフとフォークを出されてしまう等のちょっとした「違和感」を淡々と描いていく(でも、これは偏見であると同時に、日本特有の「気を回す」という美徳でもある。これだけ気を遣ってくれる国が他にあるか?)。映画の作りとしては「小説」よりも、「エッセイ」に近い印象を受けました。「僕」を演じたエドワード・アタートンの日本語は、スティーブン・セガールより全然上手。また、瑞々しい映像は、近年の邦画の中では「Dolls」に次いで綺麗だったと思います。という訳で、鈴木保奈美の大き目の乳首に+1点の6点献上。