4.《ネタバレ》 実在したスパイ養成学校のお話。授業の内容とか、面白かったです。市川雷蔵さんの映画ってあまり見ていないのだけど、クールな感じが魅力的でした。でも、それ以上に魅力的だったのが小川真由美さんの色っぽさ。大した露出も無いのに、匂い立つ色香が堪りません。
主人公たちはスパイになるための教育を受ける訳ですが、最後は人間性を捨てて真のスパイが出来あがる。その辺りの葛藤を描いた作品だったと思います。卒業試験は婚約者の暗殺で、前述の小川真由美さんが犠牲になります。勿体ないです。
柳広司の「ジョーカー・ゲーム」を読んだ流れで鑑賞しました。本作のモチーフがいくつも転用されています。この映画をリスペクトしつつ、さらにスパイの内面に切り込んだ作品だったことが分かりました。