2.『張り込み』の続編、とは言え、もはや、張り込み捜査自体は形骸化してて、豪邸でヌクヌクと過ごすだけ。前作は、張り込みという行為を通じて、見る側・見られる側を行き来する面白さがあったけど、それに匹敵する何かを2作目では提供できなかったのがツラいところ。「お隣さんとの関係」というものが、サスペンスにも笑いにもなる部分だろうけれど、今ひとつツキ抜けきれない印象で、やはり前作と比べると見劣りしてしまいます。
シリーズものらしく、前作よりもキャラを立ててきている感じがあって、しかしそれとて、ちと鬱陶しい。リチャード・ドレイファスの悪乗りぶりが、目障りに感じられる部分もあり、わざわざマデリーン・ストウが出てくるのも冗長な感じ。
それでも作品を救っているのは、あのオバチャン(ロージー・オドネル)の迫力。どうせマデリーン・ストウを出すのなら、最後にこの二人を画面上に並べてみたかった。