4.《ネタバレ》 人気作家マロリーに契約を切られた出版社のグリーンリーフ社長の逆恨み。
老夫婦相手に事故を起こしてアリバイ作りをしたのに、うっかり「彼ら」と複数で呼んでしまう。
酔って記憶がないはずなのに、こうした小さな矛盾がコロンボの大好物。
ただ、メインストーリーが少し複雑になっていて、これがコロンボシリーズには合わないような…。
グリーンリーフは誰かに殺人の濡れ衣を着せれそうになっているように偽装し、共犯として利用した爆弾マニアのエディを用が済めば殺害、そのエディをマロニーの遺作の作者としてでっち上げ、出版権を自分のものにしようと謀んだ。
つまりはエディが自分の書いた作品をマロリーとグリーンリーフに横取りされての復讐というのが犯人の筋書き。
2時間の本格推理ものならふさわしい内容だけど、1時間15分程度の短い枠の上にキャラが魅力のシリーズなので、こうしたこみいったストーリーより適度にシンプルなほうが向いていると思う。