2.《ネタバレ》 昭和のころの男と女の情を
殺人事件の動機にしている点で文学作品なんですね。
金では愛は買えない、それがポイントの映画でした。
で、犯人はだれかとか、知的な挑戦を観客にしてるわけではなく、
だから殺されていく人物の描写などもあまり緻密に演出しない。
観てる自分は、あれ?また殺されたのって感じだ。
そもそも不連続とは、どの事件が本当の犯人の意図か、それをごまかすための連続殺人なので
「不」連続殺人というらしい。
劇中、探偵がそう言ってる。
多くの殺人の時に、奥さんがそばにいることで、殺しの本命のだんなに安心させといて、
昔の恋人と組んで、最後だんなを殺す。そういう話でした。
ラストの事件の解明は明快だった。
モヤモヤした世界に一本筋が入るような感じがした。
だから、観終わってみると、面白かったとなるんだね。