1.原題「That Hamilton Woman」を「美女ありき」とした邦題に点数の半分を献上したいですね。こんな趣のある邦題のつけ方はもう望めないでしょう。そして正にこの題名どおりの存在がビビアン・リーで、絶世の美女だったというレディ・ハミルトンもかくありなんと思わせる美しさ(でも実物は丸顔だったとか)。ここで描かれるエマは、もともと聡明だったのでしょうけど、努力と行動力も大したもので、今だったらこのあたりも面白く描かれそう。海戦シーンにあれほど時間を割かずに主人公ふたりをもっと掘り下げて描いていたほうがよかったんじゃないかな。演じるふたりの恋愛ともオーバーラップするので、そんな事を考えながら観る面白さはあります。