1.「あずみ」や「忍」といった最近のスタイリッシュな時代劇の雰囲気の世界観で、ただ、バズーカやバイクなんかの近代なものも登場したりして、近未来時代劇とでもいうんでしょうか。とにかくこの世界がいったいどこの世界でいつの時代かも一切説明はなく、そんな謎の世界で、侍チックな奴らが、願いをかなえる棺おけをめぐって戦いあうお話です。全編、ほとんど森の中での戦いですので、どこか、あのヴァーサスに似てます。ただ、あちらは長くてダラダラしてましたが、こちらは90分で観やすく、しかも戦いの映像もこちらのほうが、かっこよくて最後まで飽きずに楽しめました。みんな、飛んだりはねたりして、素手や剣や銃で戦います。キャラクターの背景説明も全然ないですけど、だるそうにしかし荒々しく戦う主人公の坂口拓、大阪弁の戦士の剣太郎セガール、謎の女剣士、棺おけに不気味にまとわりつく女の子など、みんな味があってよかったです。それだけに、クライマックスがもう一つ盛り上がりきってなくて、ラストが尻切れトンボなのがちょっとおしいです。アメコミの原作があるそーですが、一度読んでみたいですね。