1.ホラー映画とは、怖さを売り物にした娯楽エンターテイメントと考え、ジェットコースターやお化け屋敷と同類の人類共通の娯楽だと思っています。映画になると、その怖がらせ方に芸術性が結びつき、面白いものになったりする、と考えています。なので、私はホラー映画を”キャーキャー”騒ぎながら見ることや本気で怖がることは、ないに等しかったです。”ああ、こんな怖がらせ方ね、いやいや、感心するな”とか”この不気味な世界観は独特で面白いな”といったものがホラー映画を見たときの私の感想でした。しかし、この作品は、本気でドキッとすることが多かったホラー作品でした。間の取り方がうますぎるし、音楽も不気味だし、ストーリーも怖いし、悪魔が神出鬼没で強すぎるし…。俳優陣も素晴らしかったです。ルー・ダイアモンド・フィリップスの真剣な演技で映画の世界に引き込まれるわ、トレイシー・グリフィスは美人だわ、ジェフ・コバーは怖すぎるわ、とまあ凄過ぎ。ホラーブーム以降の現代ホラーの金字塔ではないかと思います。この映画は、ホラーでありながら、アクションもあり、ちょっとした笑いもあり、いろいろな要素がうまく融合しているような印象も受けました。ストーリーもうまくできていて、納得でした。個人的にかなりいい作品だと思っています。