2.単身赴任! なんと哀しくも切ない響き!
サラリーマンが単身赴任になると、どうなるか? と言うと例えば、どこかの誰かさんみたいに、突然、映画を見る手段がことごとく「インターネット」に切り替わり、映画の感想文を某サイトに投稿する頻度が妙に高くなる(だって、ヒマなんだもん)。
ああ、そろそろ1年になるんやなあ。ブツブツ・・・。
作品の冒頭いきなり、主人公は関東から関西へ、単身赴任。いいなあ。代わってくれ。
しかも、単身赴任のくせに随分エエとこ住んでるやないか。くそ~。と、今、自分がいる狭いアパートの部屋を眺め回す。
ふむ。このまま行くと、最後まで映画のことに触れずに書き終わっちゃいそうですね。まあ、たまにはそういうのも、いいでしょ。
ダメ?
私のような大阪出身者が関東(K県K市)に来たって、自分も周囲も、面白くも何ともないのだけど、とりあえず東京の主人公が大阪にやってくると、ドラマが始まる。しかも、松竹映画ということで山田雅人が参戦してるとは言え、基本は吉本興業の面々。実際の大阪以上にドス黒い「大阪」が渦巻き、脚本はこれでもかと大阪への偏見を煽り立てる。
しかし、大阪に来た東京人の体感としては、実際こんなもんなのかも。
それはともかくとして、隣の部屋から彷徨いこんできた猫を発端に、ひと騒動、ふた騒動。なにせ強引な人間しか登場しない作品なので、結構、ハチャメチャな展開。皆、芸達者で、楽しい映画。
実際の単身赴任は、楽しくないんやけどね。トホホ。