12.《ネタバレ》 この映画は結構思い入れがあります。
ある情報番組で紹介されて 「おっ、面白そう」 と思ったのが、米公開時の2003年の初夏(だったと思う)。週末興行は、ホラー映画らしく成績10位前後を2週ほど記録。
日本公開をとても楽しみにしていました。しかし…、待てど暮らせど日本公開の報が入ってこない。
タイトルを失念したのが痛かった…。恐らく 「DVDスルーだろ」 と勝手に思い込み、うろ覚えのあらすじを頼りにB級C級作品を10本弱レンタルしまくった……という苦い思い出。
この苦い体験のおかげで、この日本公開日が決まった 『クライモリ』 へ過剰な期待をし過ぎてしまった。
充分面白いホラー映画とは思います。ただ、思ってたより怖くなかった。
あの情報番組で感じた 「おどろおどろしい雰囲気」 が、本編の序盤までしか感じられなかった。
家の探索シーンまではすごく怖かったのに、鬼ごっこから急激に怖くなくなります。
食人鬼たちが姿を見せたのが怖くなくなった原因の一つだと思います。食人鬼の情報は、断片的に小出ししたほうが、与える恐怖がもっと持続したような気がします。
疑問や矛盾は、食人鬼たちの凄まじい機動力くらいかな。逃げてもすぐ見つかります。すごい嗅覚でしょうか?
足手まといな女にイライラさせられるなんて、ホラー映画らしい 「お約束」 もちゃんとあります。
グロは控え目で、目を覆いたくなるような強烈なシーンはありませんのでご安心を。(ヘタレの私が大丈夫でした)
文句ばかり書いていますが、個人的に面白いと思うホラー映画の一つです。
つい最近3度目の観賞をして再確認しました。変な期待さえしなければ、最後まで楽しく観れるホラー映画なはずです。