15.《ネタバレ》 さすがはアカデミー賞アニメ賞の作品、と言うべきでしょうか。コメディアニメということもあって、クスクスとくるシーンが豊富だが、しつこさはなく自然に楽しめる。音響も素晴らしかったです。 ストップモーション制作会社の比較でいうと、ライカよりもこちらのほうが見やすい。この作品最大の魅力は、犬のグルミット。台詞は一切発さないものの、何を考えているかが描写で伝わり、なすこと全てが愛くるしい。 畑を荒らし回る「ウサギ男」の正体は早々に気づいてしまうものの、テンポよく話が進んで楽しめました。 【カジノ愛】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-11-20 05:15:35) |
14.芸能界きっての狂人・萩本欽一のいい部分だけを凝縮した演技も魅力の1つだと思うウォレスとグルミット。本作は長編映画らしくウォレスの恋物語が展開されることもあって、憎めなさが過去最高でした。動きで笑わせる欽ちゃんと鳴きさえしないグルミットの関係はサイレント映画とテレビのコメディを融合させたものとも考えられるし、サイレント映画と弁士の関係とも言えるわけです。本作はより弁士っぽかったかな。クレイアニメとは思えないほど躍動感があるアクションシーンは相変わらず見事で、特にシリーズを象徴するフライトアクションは「危機一髪!」よりも上質です。カートゥーンの文法に則ったギャグも冴えていた!予算が大幅増しただけのことはあります。トッティントンの眠いキャラクターくらいしか欠点が見つかりません。ただ、元が短編アニメシリーズなだけに、ファンからの評価は分かれるでしょう。私は短編のほうがいいかな。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-03-24 18:32:42) |
13.《ネタバレ》 何だか「キングコング」ぽいなあ!と感じたのは私だけでしょうか?ウォレスが姿が変わってしまってからの後半の展開なんてどことなく「キングコング」映画のようです。ヴィクターの悪ぷりと憎さ、それを倒すウォレスとグルミット、今回も見事なコンビネーションで見せてくれる。沢山の動物達、うさぎが沢山出てきて、色々と楽しませようという試みが見られる。面白いとは思うけど、やっぱり短篇の方が好きです。それにしてもあのウォレスの変わりようといい、それ以上にグルミットの動き、眼の表情、涙までが見事なまでに描かれているのには毎度ながら感心させられる。 【青観】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-02-10 22:38:15) |
12.日本で英語を習っていた頃、教師の英国人にW&Gは何作か見せてもらっていた。丹念に作られたクレイアニメの素晴らしさに驚いた。・・・が、一番に持った感想が「何?このみっともないキャラ(人間)」。この造形は狙ってるのか?グルミットが余計可愛く見える。さて、本作は初めての長編、ということで冗長にならないか心配だったが何のその、きっちり楽しめた。ただなあ、ウサギも可愛くないんだよね。人間キャラもそうなのだが、確かに表情の豊かさは素晴らしい。作品のクオリティの高さは充分認めるのだが、あの造形を「味のあるもの」として受け入れられるか?って結構重要なんだよなあ。私はダメだ。映画を観てる間中、「みっともね~かわいくね~」というのが頭をぐるぐる回ってしまった。ただ、もの言わぬグルミットが可愛すぎるので(大体人間キャラと正反対で口が見えないのにあの表情の多様さったら!)、観ていられる。グルミットもウサギみたいな顔してたら、どんなにいい作品でも観る気しなかったろう。人間キャラやウサギがみっともなくなかったら、9点はつけたい作品なのだが。シリーズの中編作品で見た羊は可愛かったので、次の長編作品(いつになるやら・・・だけど)は、ああいうキャラを出して欲しいなあ。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-01-13 13:56:19) |
11.グルミットの表情が不思議だ。もっぱら動くのは単純きわまりない白丸に黒丸の目だけなのに、主人に対する心配や、ヤレヤレ感、一途さ、などかなり微細な心理を無言で表現し分けている。大河ドラマの侍が顔中の表情筋を総動員して単純な怒りしか表現できないのと大きな違いだ。よく「あの役者は目の演技がいい」などと言うのを聞いて、ただの眼球に演技が出来るわけはなく、まぶたの開閉の技術だろう、と思っていたのだが、このグルミットの名演を見ると怪しくなってきた。それにこのアニメ、人間はやたら歯が強調されているのに、歯が特徴の犬の方には口がない。まったく表情ってやつはどこで生まれてくるのか。 【なんのかんの】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-10-17 12:14:48) |
10.《ネタバレ》 いやぁ、ここまで完成度の高いクレイ・アニメって初めて見ました。霧のかかった街並みの風景のリアルさとか、キャラの実に細やかな表情とか、まるで現実の世界を撮影でもしてるかのようなあのライティングのうまさとか、一体なんなんですかねこれ。凄いとしか言いようがないです。英国のアードマン社と米国のドリームワークス社がタッグを組んだ一本、つまりはクレイアニメのプロ中のプロと、最先端の映像技術を有したプロ中のプロが手を取り合った。よく見てると結構CGが使われていることに気がつきますが、それがもうなんの違和感も無く完全にクレイアニメと一体化してる。「目的と手段」が逆になってるアニメが多い中、この見事なまでの画作りの関係は特筆に値しますなぁ。ストーリーはいたってシンプルなわけですが、ストーリーよりも魂が吹き込まれたキャラ一人一人の持ち味が魅力です。うさぎ達のかわいいまぬけ面、敵のワンコの情けない表情に思わず笑い、ウォレスの憎めないその性格に共感し、グルミットのはらりと流れるその涙にグッとくる。なんかもう、あまたの数ほどいる生身の人間の大根役者よりよっぽどいい芝居しやがるなこいつら(笑)。 【あろえりーな】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-08-05 22:38:12) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 自分が本シリーズに期待するのは、各種発明のギミックの面白さと疾走感溢れるアクション。どちらも十分に満足できるものでした。ただ、『ペンギンに気をつけろ』や『危機一髪』ほど鑑賞後の爽快感が無いのは何故なのか。ウサギとウォレスの精神の入れ替わり。正確には入れ替わったのではなく、影響しあったと言うべきか。結果ウォレスは月を見るとウサギ男に変身してしまう特異体質に。このウサギ男が結構キモイ。そして怖かった。それに元のウォレスに戻る過程に説得力が無いのも残念。一工夫欲しい。あと視覚効果にCGが使われていたのも。ひと目でソレと分かって、少々ガッカリしました。クレイアニメは粘土100パーセントの表現が売り。もちろん少々のCGで本作の価値がスポイルされることはありません。ただ、効率を追求しない作り手の心意気を感じたかった。不満な部分を挙げましたが、このクォリティで長編を作られては、平伏するしかないというのが本音です。もちろん次回作も心待ちにしています。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 17:21:31) |
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8.すでに完成の域に達していた短編を長編化する際にかならず起こることが(W&Gであっても)起こっているのだけど、それを承知で作ったのでしょうし、このクォリティ、全然文句なんてナイです。けど美術が精巧でリッパになってて、片田舎の劇場でやってたモノをブロードウェイに持ってきたみたいな一抹の寂しさはアリ。これだけ見る分には全く問題ないけど。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-19 10:46:13) |
7.勿体ない。 どうして解決までアイデアを用意しなかったのやら。 単にウォレスの危機を救おうというより、元の姿に戻そうとするベクトルとともに進行すれば展開のバリエーションももっと面白くなったと思うのですが。 この世界観ならちょっとした発明品の応用とかで対処できたのに・・・残念。 相変わらず起こった事件への対応だけでドラマを絡めないのは何故なのでしょうか。 まあ、そんなことをして昨今の宮崎駿的駄作になるよりはマシですけどね。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-03-08 17:30:00) |
6.《ネタバレ》 誰でもお気軽に見れて、老若男女関係なく1時間半画面に釘付けにできる映画。おもしろく、CGと違ってなんだか暖かく見てて飽きない。でも、今回の長編は今までに比べてクオリティがちょっと下がったかなーと感じた。映像は美しくなった部分も多いけど、アクション的な部分が少なかった。ハラハラする過激なシーンこそ、CGや粘土で見せる最大の見所だと思うけど(また、『ウォレス』シリーズ特有のすごいメカ!)、最後のジェットコースターの攻防くらいしかドキドキしなかった。従来はスゲーコレ!っていうのいっぱいあったんだけど……単に普段見慣れない粘土の動きとか、何かストーリーや作品とは別のところに見入ってしまった感があった。でも、なんだかんだ言ってもおもろいです。家族で見たりするにはうってつけ!なんかサスペンスやホラーとかより、ぼけっと映画見たいなーなんて時はこれを見て間違いないです。他の『ウォレス』は短いしね。余談ですが、この前仲間内で打ち上げに言った時、飲み屋の大きなスクリーンにもコレが上映されてて、ヒマな人はボーっと観てました。 【ラジカル】さん [映画館(吹替)] 7点(2007-01-02 15:14:52) |
5.粘土で作ったキャラが見せる表情がイイ!特にグルミットの健気さにはまいった。テンポも良くて引き込まれてしまった。 ただ、日本語吹き替え版でみてしまったので、欽ちゃんの台詞の言い回しが鼻についた。 【みんてん】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-10-30 14:03:17) |
4.《ネタバレ》 はじめて見たのですが、出てくるキャラクターが全員愛らしいwいや~、ほのぼのさせてもらいました。特に野菜ドロボーのうさぎが可愛い。ビクターのかつらもgood。 それにしても、ウォレスって死後の世界から帰ってくるほどチーズが好きなんですねwかわいい奴め>< 【はりねずみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-10 23:06:40) |
3.「ウォレスとグルミット」シリーズ、初めて観たけれど、面白い!聞いただけだと、「巨大野菜コンテスト」とか、「ウサギ吸引機」とか、トンチンカンな発想なのに、映像にするとこんなにも面白いのか・・・!!そして、「ウサギをいかにして殺さずに捕らえるか」というテーマも、実に道徳的で良い。子供向け作品にしては難しいテーマだが、説教的にならず、とてもコミカルな内容で、逆に考える点も多いんじゃないかな?登場人物もどれも愛らしいキャラクターばかり。グルミットは、一言も発しないのに、抱きしめたくなるぐらいカワイイ。あと、トッティントンもヒロインとは思えないほど奇天烈だけど、憎めない。野菜コンテスト当日のニンジンの衣装は、実はトッティントンが巨大ニンジン(しかも喋るニンジン)なんだというトンデモストーリーを少し期待してしまったぐらいだ。ストーリー、キャラクター、粘土、どれもよく練られている良作! 【こばやん】さん [映画館(吹替)] 7点(2006-04-08 17:52:44) |
2.CMで「はたしてグルミットは親友ウォレスを救う事ができるのか?!」っていってたから一体ウォレスはどんな目に遭うのかと思ってたら・・・見て納得。野菜を食い荒らしてしまうウサギたちを殺さずに野菜嫌いにするために使った「ココロコントローラー」。確かに殺さないのはいいけど倫理的に危なすぎないかコレと思ってたら、案の定、また別のトンデモない事態を引き起こしてしまいます。が、その展開がまさに観客全員の予想を遥かに飛び越えるものだった・・・ この展開だけでも必ず見る価値はあります。 【シェリー・ジェリー】さん [映画館(吹替)] 7点(2006-04-02 15:15:17) |
1.《ネタバレ》 まさかウォレスが!途中このネタが分かったときは上手い!と思いました。 でもなんで治ったの?完璧治った理由ってのは不明確なんでちと減点。 でもこの手の映画観てていつも思うけど脇役って本当重要ですよね。 今回でいうと「チーズ」というウサギ。終わった後子供達が一斉にチーズと 言ってるのは笑いました。このウサギも上手く使えたしその辺はさすがだなと思いました。 【とま】さん [映画館(吹替)] 7点(2006-04-01 21:50:17) |