4.《ネタバレ》 なんというか実話をもとにしてるせいか、まぁディテールに感じる質感にこりゃ贅沢だわぁと感じました。確かに登場人物に感情移入できないまま、アクションで死んでいく
悪党たちの姿に映画の外に置かれたような気分にはなったけど、同じ素材の「パブリックエネミーズ」よりは新鮮だった。引きの画面構成に逆にセンスを感じた。ウォーレンオーツの、角度を変えると途端に小物に見える個性を、よく魅力ある悪党の姿のままに描ききったものだよね。脇役も魅力的だった。「俺たちに明日はない」よりも組織的な悪党ではあったけども、警察の目の届かない逃げ場の多いアメリカの広さは、この映画でも感じられた。最後のJエドガーのニューシネマについての意見はまさに我が意を得たり!・・って誰でも感じられることか。俺だって、学生の時に夢中になったニューシネマの思い入れは、会社にいてだいぶ矯正された。悪は悪、なんだよね、やっぱりね。やはり悪党のもとでは働けない、と痛感したからね。それでも悪党には、なぜか魅力を感じちゃうのは、女性っぽい感性のためか?なんて思っちゃったです。