2.パリ空港に「いる人々」の話じゃなく「住みついちゃってる人々」の話。
ホームレスの人もいれば、ホームレスに近い人たちもいる。
ホームレスの人とすれ違うとき、彼らと私の差ってほんのごくわずかだわ、と思う。
そんな私にはかなりツボでした。
但し日本の空港でだったらありえなそうな話、と思いましたが、どうなんでしょう?
成田や羽田は管理が厳しそうだもの。
フランスの空港って、けっこうテキトーかも?と思わせる雰囲気が、あの国にはありません?
ところで。
スピルバーグが再びトム・ハンクスと組んで、空港に居着いてしまった人の話を作ったと聞いて、何かそんなの観たなあ、と本作を思い出しました。
まだストーリーはほとんど知らないけれど、パクッたのかしら?
もしそうだったらズルーイ!
そっちはお金をかけて空港をセットで作ってしまったそうだけど、映画が終われば当然とりこわすそんなものまで作ってしまうなんて、やりすぎとしか思えない。
そんなことまでしなきゃ映画って作れないもの!?
スピルバーグのそういうところって、キライだわ。
そもそも空港にある雰囲気ってそこを行き交った大勢の人たちが生み出してきたものであって、人工的に作った空港なんて、所詮ドライフラワーみたいなものなんじゃないかしら。
本作のような映画こそ愛したいと思うなあ、私は。
これは思い切り低予算だったに違いないと思うけど、しみじみしてるしほろ苦さもある良作です。