1.《ネタバレ》 原作は未読です。
結構期待して観に行きましたが、十分満足できる内容でした。
強制的に引越しさせられた短気な少年が、偶然隠し部屋で見つけた『開けてはいけない本』を開けてしまい、その本を欲しがる悪者と戦うといった内容。
最初信じていなかった弟や姉と協力したりと設定に目新しいものは残念ながらありませんでした(ただ、ストーリーに関係ありませんが長女とその下に双子の弟と言う構成は珍しかったです)が、逆に今はその王道的な設定の映画が少なかったり、あってもロクな出来でないものばかりなので、『冒険』『ファンタジー』『子供達が大活躍』の設定にグッと来る方なら観て損はないと思います。あと仲間の妖精二人がなかなかコミカルで笑わせてくれました。また『ファンタジー色を強めたグレムリン2』と聞いて興味を持った方にもお勧めだと思います(出てくる敵が太ったグレムリン(一応言っておきますが、ギズモ(カワイイ方)ではありません)な感じでしたし、内容も私的には似ていると思いました)。
CGも違和感なく十分及第点でした(グリフォンに乗って飛ぶシーンはかなり気合が入っており、『ネバーエンディングストーリー』で主人公が始めてファルコンに乗った時みたいにワクワクさせてくれました♪)
ただ、都合の良い様に脳内補完しなければ話的におかしい部分が少しあった(本は封印されたままだと妖精たちは読めなかったので、封印中はおとなしくしていた。敵のボスはあらゆるものに変身できるが、変身するとその生き物と同等の能力になる(人間に化けると弱くなるとは言ってましたが、訳ミスでしょうか?)ので、最後アッサリやられてしまった等)のが残念でした。
あと、敵は本に書いてある内容が喉から手が出る程欲しいので、逆にその本の情報を武器に戦うと言うシーンが若干少なかったのも非常に惜しいです。
もう少し敵の種類を増やして、上記のような戦闘シーンをあと1つ足せば(尺的には+20分)もっと面白かったと思います。
若干悪い部分もあったので点数は6点ですが、『指輪』や『ハリー』とは違う、『ネバーエンディングストーリー』や『ピーターパン』の様な胸躍るファンタジーを久々に見せてもらったことに対する感謝の意も込めて+1点にしました。
何となく公開時期が短そうなので、吹き替えもド下手俳優さんはいませんでしたし観に行くなら速めに行きましょう。。