5.男たちの世界への朗々とした讃歌であり、また挽歌でもある。仲間うちの世界に、H・フォンダが闖入してくるわけだ。楽園の終わり。彼も悪役なのではなく、格下げされたことにコンプレックスを感じていて、それが裏返されて厳格さを強調することになる。繰り返される「ノークエスチョン?」。階級差と士官学校出か否かのズレ、も男の世界の味わいを出す。営倉の男の歌も味。整列のだらしなさの指摘と、全員が一歩出て振り返る態度。こういった男の世界のドラマが話の芯で、それと比べるとアパッチはさほど重要でない。騎兵隊にとってフォンダが闖入者であったように、インディアンにとっては騎兵隊が闖入者だったわけで、その疚しさがあるとドラマが膨らむけど、この時代の西部劇はそういう複雑さで邪魔してはいけなく、常に画面に雲が大きく占めるあの晴れ晴れとした気分を白人男性の気持ちで味わうべきなんでしょう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-14 10:09:52) (良:1票) |
4.'10.8/11 3回目?鑑賞。なんどか鑑賞も印象が薄いのは何故だろう?超一流俳優が4名も出演しているのに・・。お互いが喰い合いか。でも気持ちよく何度も観れるのはジョン・フォード監督だから。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-17 18:30:55) |
3.後の『黄色いリボン』『リオ・グランデの砦』とともに騎兵隊3部作と言われる。軍人としての頑なな規律重視の態度と冷淡なまでの先住民蔑視を、強烈に印象づける独裁的リーダーが主人公であるにもかかわらず、娯楽映画として高い水準で楽しめたのは、アパッチ族に敬意を表し、話し合いによって問題を解決しようと試みるジョン・ウェインの存在があり、その彼が本質的にリーダーとしての信頼を皆から得ているということが伝わるから、というのが大きい。また、男のドラマに固執せず、女たちの、砦における生活の柱としてのたくましさと優しさを見せてくれたことで、より接しやすい作品となっている。しかし独断により部下もろとも壮絶な死をとげた事実を美談として伝説に昇華させるラストのくだりに、騎兵隊はあくまで国のために戦う軍であることをまざまざと見せつけられる。シリアスな題材に悲惨なシーンを削らずに娯楽映画として成功させたジョン・フォードはやっぱり凄い。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-28 16:21:44) |
2.《ネタバレ》 フォード一家による群像劇、ということでみれば、個人的には騎兵隊三部作の中では一番楽しいキャスティングの映画だと思います(初期フォード映画で主演を張っていたG・オブライエン、V・マクラグレン、またW・ボンド、H・ウォーデン、F・フォード等々そこここにどこかで見た顔が出てきます)。サーズデイが攻撃前にシルエットで馬上にある場面で、その馬が「っぴ!」と顔を上げるシーンは好きなシーンのひとつです。また、途中、クインキャノン軍曹の歌う「Sweet Genevieve」はこの映画を観て依頼お気に入りの曲です(^^)。最後の全滅シーンにばかり目が行きがちですが、そこにいたるまでに挿話として描かれるダンスシーンや、3軍曹のコミカルシーンなどの描写の数々は、肩の力の抜けた娯楽としては楽しいと思うのですが。 【えすはーと】さん 7点(2003-07-16 00:11:17) |
1.渋い。漢ですね。ジョンフォード監督の作品にしては少しだけ期待はずれ。 【恥部@研】さん 7点(2002-12-03 18:47:10) |