4.《ネタバレ》 ラストが衝撃的という情報だけは知っていたが、少年がパジャマで収容所に潜入する計画を立てたところでイヤ~な予感。
でも、子供を使ってまさかそんなあざとい最悪の終わり方はしないだろうと思ったら、そのまんまで終わってしまったので唖然。
主人公の少年、父、母、姉、祖父、祖母の対ユダヤ政策に関する立場や考え方の違いがしっかり描き出されている。
脇役であるコトラー中尉、お手伝いの女性、使用人のユダヤの老人も、物語にうまく絡んでいる。
もちろん、物語の軸となる二人の少年の演技にも引き込まれる。
なので、あえてあの賛否が分かれそうな後味最悪のラストにしなくても良かった気がしないでもない。
あのラストにしたいがために、ストーリーの中でかなり無理が生じている。
収容所の警備が子供が簡単に入り込めるほどザルで、大人のユダヤ人収容者たちが子供が紛れているのに放置状態。
しかも、処刑場まで大人の陰に隠れてドイツ兵が誰一人子供に気が付かないということだから。
ベルトコンベヤーに無理やりのせて衝撃的なラストに持っていくような強引さを感じる。