15.《ネタバレ》 佐和子 (満島ひかり) は、それなりにかわいい娘だと思うし、フラれ続けて連敗中とは言え、ある意味では男性にモテる、ということ。そして、零細企業とは言え、社長令嬢 (笑) でもある。私からすれば、"中の下" どころか、十分に "上の下" あたりだ。 ところで、本作で特に注目したいのは、登場人物たちによる彼女の評価 (コメント) が多いこと。例えば、冒頭の庶務課のお局さんお二人。世情や、佐和子の人生にはやたらとコメントするが、自らの残念な平凡人生には目を向けない。うだつが上がらない、バツイチ子持ちの彼氏もそう。飲んだくれの岩松オジサンもそう。稲川オバサンもそう。自己評価をしない、自分に目を向けない、他人を批判 (否定) することで自己満足、、佐和子ではなくて、彼女を取り巻くこういう人たちこそ、いつまでたっても "中の下" ではありませんか。しかし、その描き方には笑いとユーモアがあり、風刺の効いた喜劇調に仕上げるあたり、さすがは石井裕也監督。 一つだけ納得がいかないのが、シジミ工場のオバサン軍団、あの描写はいただけない。日本人は、組織とか集団に収まると、心情はともかく表面上はニコニコと友好的なフリをするもんです。いじめるにしても、ああいう、あからさま、ではなくて、嫌がらせしたり、もっとねちっこくやりそうな気がします。(女性ならとくに) 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-08-15 12:09:58) |
14.《ネタバレ》 満島ひかりさんは僕的にはそんなに女性的魅力は感じないんですが、でも、彼女の嫌な感じキャラは天下一品とゆーか、なんだかもう目が離せないってゆーか、僕はとてもひきつけられてしまいます。そんな嫌な感じな彼女の魅力全開のこの作品、とても面白かったです。卑屈で投げやりなのに開き直って駆け出すクライマックスはかっこよくて燃えました。全てがしょーがない、しょーがないっしょ、中の下なんで、でもしょーがないから頑張るしかない、ってゆうこの人生観、すごくささったとゆーか、このダメモト感からの、開き直った頑張り感、負の感じをそのまま攻撃に変える感じがなんかカッコよく思えてゾクゾクしてしまいました。投げやりでも、色々抱え込んで、また、周りの色んな事はちゃんと理解してて、でもそれを表に出してグダグダやるのもわかり過ぎてるが故にバカらしくて、だからこそ、父の愛情を感じとれた時に、投げやりでありつつも彼女の中で何かが変わって、そーゆうのもビンビン伝わってきました。コミカルな部分では、おばちゃん連中のだいたいそーだけど大丈夫って感じが笑けました。主役キャラがかなりクセのある感じなので、好き嫌いは分かれると思います。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-11-14 23:16:12) (良:1票) |
13.中の下とは言わないけれど頑張ってるのでしょうがないから7点付けます。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-04 21:23:35) (笑:1票) |
12.中の下のしょーもない女から、やるしかないと頑張る女へと変身する様がすごい。作り直した社歌を歌う力強さにびっくりした。所々に見られる品の悪さにはこのさい目をつぶろう。満島ひかりの演技とバイタリティーに脱帽、子役の相原綺羅もかわいいだけでなく、しっかり演技していた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-28 03:00:46) |
11.大きな夢を持つのではなく、中の下であることを自覚し、そう思い通りにならないことも自覚し、「にも関わらず」あるいは「だからこそ」がんばる、がんばるという接続詞を描いた映画。字面の悲壮さにも関わらずこの映画は明るい。満島ひかりの割り切った感じからの爆発が心地よいのだ。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-27 00:14:59) |
10.主人公のクールさが面白い。「しょうがない」のセリフが印象的。 【たこちゅう】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-28 19:08:29) |
9.女優満島ひかりさんの素晴らしさをたっぷり見ることが出来る作品。もう完全に彼女の独壇場ムービーですね。 序盤から人生への閉塞感や諦観を漂わせつつも、シュールなノリでクスリと笑わせてくれる。こういう笑いも好きだったりします。彼女の存在が本作を独特の味わいと可笑しさがある作品に押し上げたのだと思います。 佐和子さんの置かれている状況はかなり厳しいのですが、そんな状況を程よくユーモラスに淡々と演じつつも、工場のオバサマ方の心を鷲掴みにした演説やラストなど、時折感情を爆発させるところも良かったです。 そんな満島さんの演技のお陰かどうか?僕は佐和子さん結構好きだったな・・・。 【とらや】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-16 22:52:31) (良:1票) |
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8.「中の下」ってのが共感を得ているんだろうね。おもしろかったです。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-12 23:55:15) |
7.切れ味の良いテンポで、楽しく見れました。役者が新鮮な人いっぱいで良かったです。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-28 15:58:51) |
6.強引だけども何故かすごくポジティブ。黒板五郎の「やるなら今しかねー」に通ずるものがある。 |
5.《ネタバレ》 満島ひかりの魅力が満載で良かった。彼女の出ている作品をもっと他にも見てみようと思った。それぐらい良かった。それに、彼女が演じていたキャラも嫌いじゃないし。主人公と境遇が似てるとかそう言うわけではないけれど、何となく共感できる部分が多々あった。もしかしたら、性格が似ているのか、それとも、こう言う女の子がタイプなのかもしれない。終盤では完全に主人公は開き直ってしまうわけだけれど、時には、人生で道に迷った時には、こういう風に開き直ってしまうと言うのも有だし、一つの突破口になる可能性はあるかもしれないと思わされた。この作品を見ていると、男が、情けなく描かれていたなと。確かに、男はどこかそう言う部分はあるとは思うけれど、極端な連中ばかりだなと。まぁそれがツッコミどころだったり、面白みだったりしたわけだけれど。満島ひかり以外では、岩松了が良かった。普通にキャラが面白かったな。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-03 14:27:08) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 「愛のむきだし」から魅了されていたが、この映画はまさに満島ひかりの為の映画。一度や二度の失敗で、人生をちゃんと送れないってわけではない!しょーがないよ!問題はこれから先だ。所詮、自分は中の下なんて言って、自分に言い訳して生きてたら、「自分」が可哀そうだ。頑張ろうよ、みんな!まさに今の日本の状況を言っているようで、大いに共感できる。それにしても、ようこそ満島ひかり、日本映画界へ!大きな目をくるくるさせながら、体当たりで演技している。好感もてます。「悪人」でも、ちょっと嫌な女も演じながら、ちゃんと映画の中に居場所つくっている。そうです。少々汚れていても、前向きに頑張らなきゃいけないんです。「頑張れ」って言葉は嫌いだけど、満島ひかりが言うと、そうかもなぁなんて思ってしまう。彼女のちょっとうっすら笑顔をみせながらの、ひねた表情が好きなんですけど、この映画で最後にみせる、泣きながらの表情も素敵でした。まだまだ色んな可能性を秘めた感じがします。それにしても劇中流れた、満島ひかり演じる主役の子どもの頃の映像。あれは満島さん自身の子供のころじゃないか?って感じるほど、そっくり。どうなんでしょうね。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-22 05:56:07) (良:1票) |
3.「愛のむきだし」からイチオシの満島ひかりだが、本当に良い作品に出会えたし、良い監督に出会えた、まさか結婚するとは思わなかったが。 この子は演出に応える可憐さ、エグさ、自然さ、クドさなど多くの顔を使い分ける、演出するほうは楽しくてしょうがないだろう、まったくたいした女優だ。 映画は現代の若者をうまく切り取った、多少特異な例だが物語としては十分受け入れられる、登場人物は本当にダメな人ばかりで話がこのままグダグダになりはしないかとヒヤヒヤしたがガッツリ切り返して大変楽しめる。社歌の所は笑いながら涙がこぼれてきた。ラストがスッキリとはいかないが、それも今の時代を映していて興味深い。 彼女にはこれから何十年もがんばってもらいたい。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-14 09:42:39) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 満島ひかりが評判通り素晴らしい。どんな困難に対しても「しょうがないじゃないですか…」と、諦観の境地にいるヒロインが、崖っぷちの人生から這い上がる清々しさ。「どうせ中の下のダメな人間なのだから、とにかく頑張るしかない!」というこの開き直り。参りました。「政府を倒せ!」という過激な社歌もスゲエ!癖になりそうな映画。監督の次回作に期待。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-27 01:44:49) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 満島ちゃんと岩松さんの演技に期待ダイ!で観てきました。もう言う事なしっ!です。 すばらしい。たのしい。うまいっつ!(ただ、わたしはなんか若くてうまい俳優の芝居みるとき、ときとして、俳優さんが、これはなんだか自己陶酔して芝居してるなあ。と、感じる事があり、これの満島ちゃんもちょっとそういうとこがあるなあ。と思った。まあ大勢に影響はありません。)また、この脚本、スジ、すばらしいね。こういうおはなしや、セリフが書けたらすばらしいだろうなあ。最後の父親埋葬の場面、全俳優出演のなか、すばらしい世界が繰り広げられた!!しかしっつ!しかしながら!ラストの満島のセリフ”お父さん!”を2回叫んで″終演”なのだが、わたし的には、これはちょっとなぁ、、、、、、、”合わないセリフ”だったなあ。とはいえ、わたしにとっては最近のハリウッドメジャーを観るよか、どっぷりと、よい映画でした。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-16 23:47:41) |